産休・育休明けの復職を控える中で、「このまま仕事を続けられるだろうか」「いっそ退職したほうがいいのでは」と悩む人もいるでしょう。
産休・育休明けの退職は、給付金や保育園、今後のキャリアにも影響します。勢いで決断せず、自分や家族にとって納得できる選択が大切です。
本記事では、産休・育休明けに退職するメリット・デメリット、制度やお金への影響、後悔しないための判断ポイント、自分に合った選択肢を解説します。

キャリアについて考え始めたとき、「向いている仕事が分からない」「このままでいいのか不安」という気持ちになることがあるでしょう。
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産休明けに仕事を辞めたい!退職は可能なのか徹底解説

産休や育休のあとに退職することは可能です。
しかし、「このまま復職して大丈夫なのか」「退職や転職を選んでもいいのか」と不安を感じ、今後の選択に悩む人もいるでしょう。
ここでは、産休・育休明けに退職する女性の割合や、退職に対する考え方、転職活動を進める際の注意点について解説します。
退職は可能!産休明け退職する女性の割合は、約7%
産休や育休を取得しても、復職せずに退職することは可能です。
厚生労働省の令和5年度雇用均等基本調査によると、2022年4月から2023年3月までに育児休業を終えた女性のうち、復職した人は93.2%、退職した人は6.8%でした。

一方で、「慣れた職場で働き続けたい」「収入を維持したい」など、さまざまな理由から復職を選ぶ人もいます。
大切なのは、周囲の選択やその場の状況だけで判断せず、自分の状況や価値観、今後のキャリアを踏まえて選ぶことです。
「育休のもらい逃げ」と思われる?知っておきたい考え方
産休・育休取得後に退職を伝えると、「育休のもらい逃げと思われないか」と不安になる人もいるでしょう。
育休を取得したあとに家庭や育児の状況が変わることもあります。復職予定で制度を利用していた場合は、「もらい逃げ」と一括りにできません。
- 復職する予定で育児休業を取得していた
- 育休取得後に家庭や育児環境の変化があった
一方で、最初から退職する予定で育児休業を取得する場合は、制度の趣旨とは異なるため注意が必要です。
会社の就業規則や必要な手続きを確認しながら、自分の状況に合った選択を考えましょう。
退職を伝えるときは、状況が変わった経緯と希望する退職時期を簡潔に説明し、引き継ぎの進め方を相談すると伝わりやすくなります。
産休・育休中に転職活動を進める際の注意点
産休・育休中でも転職活動を進めることは可能です。
しかし、子どもの状況を考えながら活動する必要があるため、「思うように時間が取れない」「今の状況で続けられるのか」と不安を感じるかもしれません。
- 子育てと転職活動を同時に進め、心の負担が大きくならないか
- 子どもの体調不良があっても、面接の日程を調整できるか
- 保育園の決定時期と希望する入社時期を合わせられるか
転職は、すぐに決める必要はありません。情報収集や自己分析から始めるなど、自分の状況に合わせて準備を進めることが大切です。
復職時期や保育園の予定が見通せないときは、応募や面接を急がず、希望する働き方を考える時間を持つことも選択肢です。
退職前に確認したい制度やお金のポイント

産休・育休明けの働き方として退職を考える場合、制度やお金が自分や家族にどのような影響を与えるのかを知っておくことが大切です。
本章では、産休・育休明けの退職を考える際に確認しておきたい、制度やお金の判断ポイントを解説します。
退職すると保育園の利用条件が変わる場合がある
認可保育園は、保護者が仕事などの理由で子どもを保育できない場合に利用できる制度です。退職によって「保育の必要性」の条件が変わり、利用状況に影響する可能性があります。
利用できる期間や必要な手続きは自治体によって異なるため、退職前に自治体へ確認しておきましょう。
- 退職後に必要な手続きや提出期限
- 求職活動中に保育園を利用できる期間
- 再就職後に提出する書類や期限
退職を考える際は、働き方だけでなく、子どもの預け先への影響も確認したうえで今後の選択を考えましょう。
退職後の働き方や再就職への影響を確認する
退職後に転職や再就職を考える場合は、転職先の条件だけでなく、今の自分が新しい環境で働ける状況なのかを考えることが大切です。
- 新しい仕事を覚えながら、育児と両立できるか
- 子どもの急な体調不良で、休みや早退を相談しにくくないか
- 新しい職場に慣れるまで心の負担が大きくならないか
- 時短勤務や休暇制度を入社後すぐに利用できるか
転職先の条件だけでなく、今の自分や家族の状況も踏まえ、本当に今が転職に適した時期なのかを見極めましょう。
退職時期によって育児休業給付金に影響がある
育児休業給付金は職場復帰を前提とするため、退職を決めた時期によって支給対象が変わります。
育児のために会社を休む労働者の生活を支えるため、雇用保険から支給される給付金です。原則として、1歳未満の子どもを育てる人が対象になります。
- 退職すると給付金にどのような影響があるか
- 最後に給付金を受け取れる時期
- 勤務先やハローワークで必要な手続き
退職時期によって必要な手続きや受給できる期間が異なる場合があります。自分で支給可否を決めず、勤務先やハローワークへ確認したうえで退職時期を検討しましょう。
詳しくは、厚生労働省の育児休業等給付の内容と支給申請手続きをご確認ください。
退職後の社会保険や税金の負担を確認する
退職すると、勤務先の健康保険や厚生年金から外れ、保険料や税金を自分で支払う場合があります。
退職後すぐに再就職しない場合は、社会保険や年金の手続きだけでなく、生活費への影響も確認することが大切です。保険料や税金を含め、毎月の支出も確認しましょう。
- 退職後の健康保険は、どの制度に切り替える必要があるか
- 国民年金への切り替えが必要か
- 社会保険料や税金を含めた生活費を維持できるか
健康保険や年金の手続きは、全国健康保険協会の退職後の健康保険案内や、日本年金機構の退職後の年金手続きで確認できます。
退職後の負担は、家庭の状況や選択する制度によって異なります。お金への不安を減らすためにも、今後の働き方だけでなく、生活に必要な費用まで含めて判断しましょう。
産休明けに考えたい4つの選択肢

「仕事を辞めたい」と感じたとき、選択肢は退職だけではありません。
ここでは、産休明けに選べる4つの働き方について、メリットとデメリットを比べながら解説します。
① 復職して時短勤務など働き方を見直す
復職は、時短勤務や在宅勤務、担当する仕事の調整ができれば、慣れた環境と収入を保ちながら両立を試せます。一方で、希望する働き方ができなかったり、マミートラックなどによって理想のキャリアとのギャップを感じたりする場合もあります。
- 今の職場に続けたい仕事や人間関係がある
- 勤務時間や仕事内容を調整できる見込みがある
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 慣れた職場で時短勤務などの制度を活用しながらキャリアを継続しやすい | マミートラックなどにより、希望するキャリアを築きにくい場合がある |
復職を選ぶ前に、自分が理想とする働き方やキャリアを実現できそうか確認しておきましょう。マミートラックについて詳しく知りたい方は、関連記事も参考にしてみてください。
制度を利用できるかだけでなく、復職後に任される仕事や今後伸ばしたい経験も確認すると、勤務先へ相談したいことを整理しやすくなります。

② 転職して新しい環境で働く
転職は、子育てとの両立を支援する制度や、柔軟な働き方が整った職場を選ぶことで、自分に合った働き方を実現できます。一方で、新しい環境に慣れるまで負担を感じたり、希望する制度をすぐに利用できなかったりする場合もあるでしょう。
- 今の職場では両立に必要な条件を変えにくい
- 仕事内容や勤務地を含めて環境を選び直したい
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 勤務時間や勤務地など、希望に合う条件を選び直せる | 新しい環境に慣れるまで、心身の負担が大きくなりやすい |
今の職場で働き続ける場合と比較しながら、今の自分や家族にとって無理のない選択かを考えてみましょう。
勤務時間や通勤、子どもの急な体調不良への対応まで比べると、職場を変えることで叶えたいことが具体的になります。
③ 副業・フリーランスという働き方を選ぶ
副業やフリーランスは、時間の融通が利きやすく、自分の経験やスキルを活かした働き方ができる可能性があります。一方で、仕事探しや収入管理、税金などの手続きを自分で行う必要があり、会社員とは異なる負担を感じるかもしれません。
- 経験や得意なことを生かして仕事を始めたい
- 収入よりも時間や場所の調整しやすさを重視したい
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 育児の予定に合わせて働く時間や場所を調整しやすい | 収入が安定しにくく、仕事探しや収入管理、税金などの手続きを自分で行う必要がある |
産休・育休中に仕事を始める場合は、育児休業給付金や勤務先の副業規定へ影響することがあります。始める前に、人事やハローワークへ自分の状況を伝えて確認しましょう。
始める時期や仕事量は、子どもの生活リズムや家庭で協力できる時間も踏まえて、無理のない範囲から考えることが大切です。
副業とフリーランスの始め方は、次の記事でも詳しく紹介しています。


④ 一定期間仕事を離れる
一定期間仕事を離れることで、子どもとの時間を確保しやすくなります。育児や家庭に向き合う余裕を持てる一方で、収入が減少したり、再就職時にブランクを不安に感じたりする場合もあるでしょう。
- 今は育児や体調の回復に時間を使いたい
- 収入が減る期間を家計で支えられる見込みがある
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 育児や体調の回復を優先し、生活を整えられる | 収入が減り、仕事から離れる期間が長いほど再就職に不安を感じやすい |
仕事を離れる場合は、「いつまで休むのか」「その後どのような働き方をしたいのか」を事前に考えておくことが大切です。子どもの成長や家庭の状況に合わせて見直す時期を決め、自分に合った働き方を考えていきましょう。
休む期間の家計や、再び働くときに必要になりそうな準備も家族と共有しておくと、状況が変わったときに選び直しやすくなります。
自分に合う選択をするための判断ポイント

制度や相談先を調べても、「自分はどうしたいのか」が見えず、決めきれない人もいるでしょう。
納得できる選択をするには、退職後の生活や将来の暮らしを自分に問いかけながら整理することが大切です。
退職した後の生活を具体的にイメージする
仕事の負担が減る一方で、収入や家族との役割分担も変わります。
退職すれば今の悩みは本当に解消されるのかを考えてみましょう。生活を思い浮かべると、退職で変わることと、働き方を変えても残る悩みを見分けやすくなります。
- 退職後の収入や生活費を無理なく維持できるか
- 育児と生活を支える環境として、家族の協力や周囲のサポートが整っているか
- 仕事から離れる期間や、今後のキャリアをどう考えるか
時間に余裕ができても、仕事から離れる寂しさが生まれる場合もあります。退職後に残る不安まで含めて考えると、今のつらさだけに左右されずに判断できるでしょう。
5年後・10年後にどんな暮らしを送りたいか考える
理想の暮らしが見えると、必要な収入や働く時間、選びたい仕事を考えやすくなります。今の大変さだけでなく、5年後・10年後に、家族とどのような時間を過ごし、何を実現したいかも考えてみましょう。
- 5年後・10年後、どのような暮らしを実現したいか
- 将来、どのような仕事やキャリアを築いていきたいか
- 子どもの成長に合わせて、どのような働き方を選びたいか
- 理想の働き方に近づくために、今からできる準備は何か
未来の自分が納得できる選択ができるように、将来の選択肢を広げる準備を今から始めておくことが大切です。
育児・仕事・家庭で優先したいことを整理する
育児、仕事、家庭のすべてを同じように大切にしたくても、今は難しいと感じる人もいるでしょう。
今の自分が優先したいことを考えると、選択肢を比べる基準ができます。
- 育児・仕事・家庭の中で最も大切にしたいことは何か
- 仕事と家庭を両立するうえで、これだけは譲れない条件は何か
- 自分が無理なく続けられる働き方や生活のバランスはどのようなものか
優先したいことがわかると、今の生活で守りたい条件を基準に選択肢を比べやすくなるでしょう。
一人では決めず、第三者と一緒に整理する
一人で悩み続けていると、不安や焦りから視野が狭くなり、本来ある選択肢を見落としてしまうことがあるでしょう。第三者に話すことで、新しい選択肢や考え方が見えてくるでしょう。
家族や友人は気持ちに寄り添ってくれる存在ですが、制度やキャリアについては専門的な知識を持つ人へ相談することで、客観的な視点から選択肢を見直せます。
- 自分では気づかなかった選択肢を知る
- 制度、求人、希望を客観的に見直す
一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力も借りながら、自分に合う選択肢を考えることが大切です。
気持ちや条件を話してみることで、一人では見落としていた選択肢や、先に確認すべきことに気づける場合もあります。
迷ったら相談しよう|仕事と育児の両立を願う女性に寄り添う相談先

自分だけでは考えがまとまらないときは、相談先を利用することも選択肢です。相談先ごとに、支援できる内容が異なります。
考えを整理したいのか、求人や制度を知りたいのかによって、相談先を選びましょう。
キャリアコーチングで自分に合う働き方を整理する
キャリアコーチングは、これまでの経験や価値観、理想の暮らしをもとに、これからの働き方を考えるサービスです。求人を紹介することが目的ではなく、これまでの経験や得意なこと、理想の暮らしを整理し、自分で納得できる選択ができるようサポートします。
- 復職、転職、退職のどれを選ぶべきか迷っている
- 働き方の条件はあるものの、優先順位を整理できない
- 家族や職場の期待を優先し、自分の希望がわからなくなっている
「今の会社を辞めるべきか」「どのような働き方なら無理なく続けられるか」など、まだ答えが決まっていない段階でも相談できます。第三者と対話することで、自分では気づかなかった考えや選択肢を整理するきっかけになるでしょう。
女性向けキャリアコーチング「LadyCarry(ラディキャリ)」では、仕事だけでなく、育児や家族との時間も含めて、自分らしい働き方を考えるサポートを行っています。

ハローワークで求人や制度を相談する
ハローワークでは、求人紹介だけでなく、失業給付などの雇用保険に関する手続きや、再就職に向けた支援制度について相談できます。
子育て中の人向けの就職支援を行う「マザーズハローワーク」や「マザーズコーナー」では、育児と仕事を両立しやすい求人探しや応募書類の作成、面接対策などのサポートも受けられます。
- 子育てと両立しやすい求人の紹介
- 応募書類や面接の相談
- 地域の保育情報や子育て支援情報
退職後の手続きや今後の働き方に不安がある場合は、早めに相談して必要な情報を整理しておくことで、安心して次の選択肢を考えやすくなるでしょう。
退職後の手続きや再就職に向けた準備について、さらに詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

まとめ:産休明けの働き方に迷ったら、キャリアコーチングで自分らしい選択を考えよう

産休明けに「仕事を辞めたい」と感じることもあるでしょう。
しかし、退職だけが解決策ではありません。今の職場で働き方を調整する、転職する、副業を始める、一定期間仕事を離れるなど、状況に応じた選択肢があります。
自分が納得できる選択をするには、制度や家計への影響だけでなく、どのような理想の暮らしを送りたいか、家族との時間や仕事をどう大切にしたいかを考えることが重要です。
一人では考えがまとまらないときは、キャリアコーチングで、経験や価値観、理想の暮らしを言葉にする方法も選択肢です。求人紹介を前提としないため、退職を決める前の段階でも相談できます。
女性向けキャリアコーチング「LadyCarry(ラディキャリ)」では、仕事や育児、これからのキャリアについて、まとまっていない気持ちから話せます。自分らしい働き方を考えたい人は、まずは無料カウンセリングで今の気持ちを一緒に整理していきましょう。
よくある疑問も、退職前に確認しておきましょう。
- 産休や育休のあと、復職せずに退職できますか?
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退職は可能です。ただし、雇用契約の期間、就業規則、引き継ぎ、育児休業給付金への影響を確認し、希望する退職日を勤務先へ早めに相談してください。
- 育休中にもらった給付金は返す必要がありますか?
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受給資格の確認後に事情が変わって退職した場合、退職しただけで一律に返還する扱いではありません。当初から退職予定だった場合は対象外になるため、勤務先かハローワークへ経緯を伝えて確認してください。
- 退職すると保育園はすぐ退園になりますか?
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すぐ退園になるとは限りません。求職活動中の利用期間、必要な変更届、再就職の期限は自治体によって異なります。退職前に自治体の保育担当窓口へ確認しましょう。
- 有給休暇を使ってから退職できますか?
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残っている有給休暇を退職前に申請することはできます。引き継ぎ日程や会社の手続きを確認し、希望日と退職日を早めに相談してください。
- しっかりサポートしてくれる女性向けのキャリアサービスは?
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女性向けキャリアコーチング「LadyCarry(ラディキャリ)」では、自己分析だけでなく、転職するべきか迷っている段階から相談できます。結婚や出産などのライフイベントも見据えながら、一人ひとりに合ったキャリアプランを一緒に考えられます。
今のつらさだけで急いで決めず、確認できることから一つずつ進めてください。自分がこれからも納得して働ける形を、必要な人に相談しながら選びましょう。


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