「10年後の自分を想像してみて」と言われても、何も思い浮かばない。面接で「5年後・10年後のキャリアプランは?」と聞かれて、言葉に詰まってしまった。そんな経験はありませんか?
10年後の自分は、「自分を知る」ことから順番に考えると描けるようになります。
この記事では、10年後・5年後の自分を描く5つのステップを、ケース別の例や面接での答え方とあわせて紹介します。将来の方向性に迷っている20〜30代の女性は、ぜひ参考にしてください。
- 10年後の自分を考えると、転職やライフイベントで迷ったときの判断基準ができる
- 思い浮かばないのは、描く材料(価値観や強み)がそろっていないから
- 「自分を知る→10年後を描く→5年後・1年後に逆算→今との差を知る→今月の一歩」の5ステップで描ける

「10年後どんな仕事をしていたいか、まだイメージがわかない」という方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?
いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。10年後の自分を描く前の、はじめの一歩として活用してみてください。
10年後・5年後の自分を考えると、何が変わる?

10年後・5年後の自分を考えると、今の仕事や転職、ライフイベントで迷ったときに「自分はどちらを選びたいか」の基準ができます。
今の選択に迷いにくくなる
目指す姿が決まっていないと、目の前の求人や周りの意見に流されやすくなります。「10年後にこうなっていたい」が見えていれば、異動の打診や転職の誘いがあったときも、そのゴールに近づくかどうかで判断できます。
仕事と暮らしを一緒に考えられる
厚生労働省の「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」によると、女性の平均初婚年齢は29.8歳、第1子出生時の母の平均年齢は31.0歳です。20代後半から30代にかけての5〜10年は、結婚や出産などのライフイベントと仕事の転機が重なりやすい時期です。
だからこそ、10年後の自分は「仕事」だけでなく「どんな暮らしをしていたいか」もセットで考えることが大切です。住む場所や働く時間、家族との過ごし方まで含めて描いておくと、ライフイベントが来たときも慌てずに働き方を選べます。
面接でも自分の言葉で答えられる
転職の面接では、「5年後・10年後のキャリアプランを教えてください」と聞かれることがよくあります。日頃から自分の将来を考えておけば、その場で取りつくろった答えではなく、自分の経験や価値観にもとづいた答えができます。
10年後の自分が思い浮かばない3つの理由

10年後の自分が思い浮かばない主な原因は、描くための材料(自分の価値観や強み)がそろっていないことです。
自分の価値観や強みがわかっていない
10年後の自分を描くには、「何を大切にしたいか」「何が得意か」という材料が必要です。自分のことがわからないまま将来を考えようとすると、「なんとなく安定していたい」のようなぼんやりした答えで止まってしまいます。10年後どころか、今の目標そのものが見つからないときは、目標がないときに仕事を選ぶ4ステップから始めるのもおすすめです。
目の前の仕事で精一杯になっている
忙しい毎日が続くと、休みの日は体を休めるだけで終わり、先のことを考える余裕がなくなります。将来を考える時間をわざわざ取らない限り、10年後の自分は見えてきません。
「正解」を描こうとしている
「立派な目標を書かなきゃ」「キャリアアップしなきゃ」と思うほど、手が止まってしまいます。10年後の自分に、人と比べた正解はありません。自分が納得できる姿を描くことが大切です。
自分の価値観や強みを整理する方法は、自己理解とは?自分を知る4つの要素と納得できるキャリアの見つけ方の記事で詳しく紹介しています。
「自分の価値観や強みがわからない」ときは、LadyCarryの無料の適職診断で、強みや価値観、働き方の傾向をのぞいてみてください。10年後の自分を描く材料になります。
10年後の自分を描く5ステップ|自分を知ることから今の一歩まで

10年後の自分は、「自分を知る→10年後を描く→5年後・1年後に逆算する→今との差を知る→今月の一歩を決める」の5ステップで考えると、具体的に描けるようになります。
10年後を考える前に、まずはこれまでの自分を振り返ります。仕事でもプライベートでも、楽しかったこと・つらかったことを書き出すと、自分が大切にしている価値観や、自然とできる強みが見えてきます。
問いの例:時間を忘れて取り組めたのはどんなとき?/人から感謝されたり、頼られたりするのはどんなこと?/「もう二度とやりたくない」と感じたのはどんな状況?
STEP1で見えた価値観や強みをもとに、10年後の自分を書いてみましょう。仕事のことだけでなく、暮らしのことも書くのがポイントです。
仕事:どんな仕事を、どんな立場で、誰のためにしていたい?
働き方:1日の働く時間、場所、収入はどのくらい?
暮らし:誰と、どこで、どんな休日を過ごしていたい?
気持ち:毎日どんな気持ちで過ごしていたい?
10年後の姿が書けたら、そこから逆算して5年後・1年後の自分を考えます。
たとえば10年後に「専門性を活かして、チームをまとめる立場」でいたいなら、5年後にはその分野の実務経験を積んでいる必要があります。さらに1年後には、その分野の仕事に関われる環境にいることが目標になります。
1年後の目標と今の自分を比べて、足りない経験・スキル・環境を書き出します。「今の職場で経験を積めるのか」「異動や転職が必要なのか」もここで見えてきます。
最後に、今月中にできる小さな行動を1つ決めます。「気になる職種の求人を3件読む」「上司に担当業務の相談をする」「資格の入門書を1冊読む」など、すぐに始められることで十分です。
この5ステップは、LadyCarryが大切にしているキャリア設計の考え方にもとづいています。キャリア設計全体の流れは、キャリア設計とは?自分らしい働き方・これからのキャリアを考える方法で解説しています。

5年後・10年後の自分の例|3つのケース

5年後・10年後の自分は、「どんな立場で」「どんな働き方をしているか」まで書くと具体的になります。ここでは、20代後半の女性を想定した3つのケースを紹介します。自分に近いものを参考に、書き出してみてください。
| ケース | 5年後の自分 | 10年後の自分 |
|---|---|---|
| 今の会社でキャリアアップしたい | 後輩の育成を任され、チームの業務改善を進めている | リーダーとしてチームをまとめ、働き方の制度づくりにも関わっている |
| 専門性を身につけて転職したい | 未経験から挑戦した分野で実務経験を積み、一人で案件を任されている | その分野の専門家として、在宅など自分に合う働き方を選んでいる |
| 出産後も働き続けたい | 時短や在宅でも続けられるスキルを身につけ、子育てと仕事を両立している | 子どもの成長に合わせて働く時間を戻し、やりがいのある仕事を続けている |
どのケースも、5年後は「10年後の姿に近づくために何を身につけているか」、10年後は「どんな立場・働き方をしているか」を書いています。この順番で考えると、STEP3の逆算もしやすくなります。
面接で「5年後・10年後の自分」を聞かれたときの答え方

面接で5年後・10年後のキャリアプランを聞かれたときは、「目指す姿→そう考える理由→入社後に取り組むこと」の順に答えると伝わりやすくなります。
面接官が知りたいこと
面接官がこの質問をするのは、主に次の3つを知りたいからです。
- 自分のキャリアについて考えているか
- 目指す姿と、会社で実現できることが合っているか
- 長く働いてくれそうか
答え方の3ステップ
- 目指す姿:5年後・10年後にどうなっていたいかを、最初に一言で伝える
- 理由:これまでの経験や価値観から、なぜそう考えるのかを伝える
- 入社後の行動:目指す姿に近づくため、入社後に何に取り組むかを伝える
回答例(事務職からWebマーケティング職への転職)
「5年後は、Webマーケティングの担当者として、広告の運用から分析まで一人で任される存在になりたいと考えています。10年後には、その経験を活かしてチームをまとめる立場を目指しています。前職の事務では、資料の数字を分析して業務改善につなげることにやりがいを感じていました。入社後はまず広告運用の基礎を身につけ、1年以内に担当案件の成果を数字で報告できるようになりたいです。」
「結婚したら辞めるかも」など、仕事への意欲が低く見える答え方は避けましょう。また、応募先の会社では実現できない目標を話すと、ミスマッチだと思われることがあります。
職種別のキャリアプランの例文は、こちらの記事で紹介しています。

【実例】目標が見えない不安から、3〜5年後のビジョンを描いたTさん

ここでは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry(ラディキャリ)」を受講し、5ステップと同じ流れで将来像を描けるようになったTさんの例を紹介します。
看護師として働いていたTさんは、仕事中心の毎日の中で「目標が見えないまま、このままこれが一生続くのかな」と強い不安を感じていました。最初は本を買って一人で自己分析をしてみましたが、自分の無意識の考えに引っ張られて深掘りできず、LadyCarryを受講しました。
受講中の「人生分析」で過去を振り返り、「ビジョン分析」に取り組むうちに、書いた内容が自然とこれからのキャリアビジョンにつながっていったそうです。キャリアビジョンの書き方や例文は、キャリアビジョンとは?例文8つと、自分らしい描き方の4ステップも参考にしてください。
その結果、前からなんとなく興味があった「セラピスト」のような仕事の方向性が見え、「3〜5年後には、その仕事を通じて頑張っている人を支え、自分も学び、成長できている状態」を目指すようになりました。今は、次にしたいことを決めてから計画的に動けるよう、自分の強みを活かせる環境をリサーチしています。
Tさんのインタビュー全文は、こちらの記事で読めます。

一人で10年後の自分を描けないときは

5ステップで考えても手が止まってしまうときは、第三者の力を借りるのも方法の一つです。自分にとって当たり前すぎることは、自分では強みだと気づきにくいからです。Tさんも、一人での自己分析に限界を感じ、他者の視点を入れることで将来像が見えてきました。
LadyCarryの卒業時アンケートでは、受講生の91.7%(242名中222名)が、「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んでいます。
※LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。「卒業時の状態」を問う設問で「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んだ受講生の割合
LadyCarryの無料オンラインセミナーでは、自己理解した自分をこれからの選択につなげる、キャリア設計の考え方を紹介しています。「10年後の自分をどう描けばいいかわからない」という方は、まずはセミナーで考え方のコツを知るところから始めてみてください。
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(無料カウンセリング・パーソナルセッション)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
まとめ:10年後の自分は「自分を知る」ことから描こう

10年後の自分が思い浮かばない、面接で聞かれて言葉に詰まった。そんなときは、まず自分の価値観や強みを知ることから始めましょう。そのうえで10年後の仕事と暮らしを描き、5年後・1年後と逆算すれば、今月やるべきことまで見えてきます。
10年後の自分を描いておくと、転職やライフイベントで迷ったときも、自分で納得して選べるようになります。今日から少しずつ、書き出してみてください。
10年後・5年後の自分に関するよくある質問
- 10年後の自分が思いつかないときはどうすればいい?
-
いきなり10年後を考えるのではなく、これまでの経験を振り返って、自分の価値観や強みを書き出すことから始めましょう。描く材料がそろうと、10年後の姿も考えやすくなります。
- 5年後と10年後、どちらから考えるべき?
-
10年後から考えて、5年後・1年後に逆算するのがおすすめです。先にゴールを決めておくと、途中で何をすればいいかが見えやすくなります。
- 10年後の自分は、途中で変わってもいい?
-
変わって大丈夫です。経験を積んだりライフイベントがあったりすると、大切にしたいことも変わります。半年に1回など時期を決めて見直し、今の自分に合わせて書き直していきましょう。
- 面接で「10年後はわからない」と答えてもいい?
-
「わからない」とだけ答えるのは避けましょう。完璧な計画でなくてもいいので、目指す方向と、そのために入社後に取り組みたいことを伝えると、前向きな印象になります。
キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


コメント