「今の仕事をこのまま続けていいのかな」「どうせ働くなら、好きなことを仕事にしたい」「でも、好きなことを仕事にすると嫌いになるって聞くし、これからの暮らしを考えると好きだけで決めるのは不安……」。好きなことを仕事にしたい気持ちと、不安のあいだで迷っている方は多いのではないでしょうか。
好きなことを仕事にするときは、「何が好きなのか」を細かく分けてから、自分に合う関わり方を選ぶと後悔しにくくなります。好きなことの関わり方は、本業にするだけでなく、副業にする、好きな分野で得意を活かすなど、いくつもあります。
この記事では、好きなことを仕事にして後悔しやすいパターン、「好き」を3つに分けて仕事につなげる方法、好きなことへの4つの関わり方と、小さく始める4つのステップを、LadyCarry卒業生の実例とあわせて紹介します。
- 好きなことを仕事にして後悔しやすいのは、「好き」の一部しか見ていなかったり、働き方や収入を考えていなかったりするとき
- 「好き」は、好きな対象・好きな作業・好きな目的の3つに分けると、合う仕事が見つけやすくなる
- 関わり方は、本業にする・好きな分野で得意を活かす・副業にする・趣味として残すの4つ。自分に合う形を選べばいい
- 進めるときは「書き出す→条件を決める→調べる→小さく試す」の4ステップで、小さく始めると後悔しにくい

「好きなことはあるけれど、どんな仕事につなげればいいかわからない」という方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?
いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。好きなことを仕事につなげる前に、自分の強みや働き方の傾向を知るきっかけとして活用してみてください。
好きなことを仕事にするのはあり?メリットと注意したいこと

好きなことを仕事にするのは、十分に「あり」な選択です。ただし、好きなことだからこそ気をつけたいこともあります。先に両方を知っておきましょう。
3つのメリットと3つの注意点
| メリット | 注意したいこと |
|---|---|
| がんばらなくても続けやすく、学ぶことが苦にならない | 仕事になると、締め切りやお客さんの要望に合わせる必要がある |
| 自分から工夫したくなり、上達しやすい | 好きな分野ほど、希望する人が多く競争があることもある |
| 仕事の時間そのものに、やりがいを感じやすい | 収入や働き方の条件が、思っていたものと違うこともある |
好きなことを仕事にするかどうかは、「好き」の気持ちだけで決めず、注意したいことを知ったうえで、自分に合う関わり方を選ぶことが大切です。
好きなことを仕事にして後悔しやすい3つのパターン

「好きなことを仕事にしたら、好きじゃなくなった」という声もあります。後悔しやすいのは、「好き」の中身や働き方を確かめないまま、勢いで仕事にしてしまうときです。
「好き」の一部しか見ていなかった
たとえば「お菓子が好き」でも、食べるのが好きなのか、作るのが好きなのか、人に喜んでもらうのが好きなのかで、合う仕事は変わります。好きな部分が仕事の中にほとんどないと、「思っていたのと違う」と感じやすくなります。
働き方や収入を考えていなかった
好きな仕事でも、勤務時間が長い、休みが少ない、収入が安定しにくいなど、自分の暮らしに合わないことがあります。好きな気持ちだけで続けるのは難しいので、どんな働き方なら続けられるかも一緒に考えましょう。
好きなことが「やらなければいけないこと」になった
趣味のときは自分のペースで楽しめていたことも、仕事になると、決まった量や質を求められます。自分のための「好き」が、誰かのための「やらなければいけないこと」に変わることを、あらかじめ知っておくと気持ちが楽になります。
「好き」を3つに分けて、仕事につなげる方法

好きなことを仕事につなげるときは、「好きな対象」「好きな作業」「好きな目的」の3つに分けて考えると、合う仕事の幅が広がります。1つの「好き」から、思っていなかった仕事が見つかることもあります。
「対象・作業・目的」の3つの分け方
| 分け方 | 自分への質問 | 例(「本が好き」の場合) |
|---|---|---|
| 好きな対象 | 何に関わっていると楽しい? | 本、物語、言葉 |
| 好きな作業 | 何をしているときに時間を忘れる? | 読む、書く、まとめる、人にすすめる |
| 好きな目的 | 誰の、どんな役に立つとうれしい? | 読んだ人の気持ちを楽にしたい、知らないことを伝えたい |
3つを組み合わせて仕事を考える
3つを書き出したら、組み合わせて仕事を考えます。たとえば「本が好き」でも、対象を中心にすれば書店員や図書館スタッフ、作業を中心にすれば編集者やWebライター、目的を中心にすれば、知らないことをわかりやすく伝える広報や、人の悩みに寄り添う相談の仕事なども候補になります。
好きな対象にこだわりすぎず、「好きな作業」や「好きな目的」から仕事を探すと、選べる仕事がぐっと増えます。自分の強みや価値観もあわせて整理したい方は、自己理解の4つの要素も参考にしてください。
好きなことを仕事にする4つの関わり方

好きなことへの関わり方は、本業にすることだけではありません。迷ったら「副業で小さく試す→好きな分野で得意を活かす→本業にする」の順に、少しずつ関わりを深めていくと後悔しにくくなります。
| 関わり方 | こんな人に向いている |
|---|---|
| 本業にする | 好きなことの大変さも知ったうえで、それでも仕事の中心にしたい |
| 好きな分野で得意を活かす | 好きな業界や商品に、事務・営業・広報など自分の得意な仕事で関わりたい |
| 副業にする | 今の仕事を続けながら、好きなことが仕事として合うかを確かめたい |
| 趣味として残す | 好きなことは自分のペースで楽しみたい。仕事は別の軸で選びたい |
「趣味として残す」も、立派な選び方です。好きなことを仕事にしないと決めることで、仕事は働きやすさで選び、好きなことは自由に楽しめるという人もいます。仕事を生活のための「ライスワーク」として持つ考え方は、ライスワーク・ライフワーク・ライクワークの違いと仕事との付き合い方で紹介しています。
副業から始めたい方は、20代女性におすすめの副業や、書く仕事が好きな方向けのWebライターの始め方も参考にしてください。
好きなことを仕事にする準備ができているかのセルフチェック

好きなことを仕事にしたいと思ったら、まずは今の自分の準備の状態を確かめてみましょう。次の6つのうち、当てはまるものを数えてみてください。
セルフチェック
- 好きなことの「どの部分が好きか」を言葉にできる
- その仕事の1日の流れや、大変なところを調べたことがある
- 好きなことに関わる経験を、少しでもしたことがある
- 収入や勤務時間について、譲れない条件がわかっている
- うまくいかなくても、続けたいと思える
- 今の仕事や生活を続けながら、試す時間をつくれそう
チェックの数別、次にすること
| 個数 | 次にすること |
|---|---|
| 5〜6個 | 準備はかなり進んでいます。上の4つの関わり方から「本業にする」「好きな分野で得意を活かす」も候補にして、次の4ステップをSTEP3から進めましょう |
| 3〜4個 | まずは「副業にする」で小さく試すつもりで、次の4ステップをSTEP2から進め、足りないところ(仕事の大変さや条件)を確かめましょう |
| 0〜2個 | 次の4ステップをSTEP1から進め、前の章の「3つの分け方」を使って書き出すところから始めましょう |
「好き」を3つに分けても、どの仕事につなげるか迷うときは、LadyCarryの無料の適職診断で、強みや働き方の傾向から向いている仕事の方向性を確かめてみてください。
好きなことを仕事にする方法|小さく始める4つのステップ

好きなことを仕事にするときは、いきなり転職や独立を決めるより、「書き出す→条件を決める→調べる→小さく試す」の順で進めると、後悔しにくくなります。
前の章で紹介した「好きな対象」「好きな作業」「好きな目的」の3つの切り口を使って、好きなことをノートやスマホのメモに書き出します。思いつくままに、できるだけたくさん出してみましょう。
勤務時間、休みの取り方、最低限ほしい収入など、好きなことを仕事にしても譲れない条件を書き出します。条件がはっきりしていると、関わり方を選びやすくなります。
書き出した「好き」から考えられる仕事を2〜3つ選び、仕事内容や1日の流れ、大変なところを調べます。求人サイトで仕事内容や条件を見たり、副業ならクラウドソーシングサイトでどんな依頼があるかを見たりすると、仕事のイメージがつかみやすくなります。実際に働いている人の話を聞くのもおすすめです。
SNSやブログで好きなテーマの発信を始める、単発の仕事を1件受けてみる、講座やボランティアに参加するなど、今の生活のままできることで小さく試してみます。試したあとに「楽しかったこと」「大変だったこと」を書き出し、本業にするか、副業で続けるか、趣味として残すかを決めましょう。
【体験談】自分の「好き」を取り戻して、仕事につなげた卒業生

ここからは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生2人の例を紹介します。2人とも、一度は「好きなことを仕事にするのは無理」と思いながら、自分を振り返るなかで「好き」と向き合い直しています。
事務職で転職を考えていたSさん|「書くことが好き」を確かめて、ライターの経験へ
事務職として働いていたSさんは、苦手だと伝えていたコールセンター業務への配属をきっかけに転職を決めました。ただ、自分に何が向いているのかわからず、とりあえず今までと同じ事務職で転職先を探していたそうです。
LadyCarryのコーチングを受けるなかで、小さいころからずっと好きだった「文章を書くこと」を仕事にしたいという思いが強くなり、ライター案件チャレンジに参加しました。本業と並行してnoteを書くのは簡単ではなかったものの、「やっぱり私は書くことが好きだ」と再認識し、その後、LadyCarryのライターとして業務委託で記事を書く経験もしています。
Sさんの例は、3つの分け方でいうと「好きな作業(書くこと)」から仕事を考え、本業と並行して書く経験を重ねた点では、関わり方の「副業にする」に近い形で小さく試したケースです。求人が少なく「妥協した方がいいのでは」と落ち込んだ時期も、書くことを通して「好きなことを我慢せずに生きる」と決めた気持ちを思い出せたといいます。
Sさんが自分の「好き」を取り戻して行動できるまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

食肉工場で働いていたUさん|あきらめていた「調理の道」にもう一度
地元の食肉工場で4年ほど働いていたUさんは、料理長だった祖父の背中を見て育ち、「調理の道」にあこがれていました。しかし、朝が早く休みも少ない働き方を思い浮かべて「無理だよな」とあきらめ、給料のいい今の工場を選んでいたそうです。
コーチングを進めるなかで、工場で身につけた肉の扱い方や包丁の研ぎ方が、調理の現場で活かせるスキルだと気づきました。さらに、コーチと一緒に理想の働き方を整理するなかで、「調理の道でも、私の理想の働き方ができる場所は必ずある」と思えるようになり、もう一度挑戦すると決めています。
Uさんの例は、関わり方でいうと「本業にする」方向へ一歩を踏み出したケースです。後悔しやすいパターンの「働き方や収入を考えていなかった」を、先に理想の働き方を整理することで乗り越えています。好きなことと、自分の経験や続けやすい働き方をセットで考えたことで、あきらめていた道が現実的な選択肢になりました。
Uさんがあきらめた夢にもう一度踏み出すまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

好きなことと働き方を、一緒に考えたいときは

好きなことを仕事にするかどうかは、「好き」の中身と、自分に合う働き方の両方がわかって初めて決められます。とはいえ、自分の「好き」を一人で分けて考えるのは、意外と難しいものです。
「体験談の2人のように、自分の『好き』と働き方を整理したい」と感じた方は、まずは考え方を知るところから始めてみませんか?LadyCarryでは、自分を知ることをこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。自分の「好き」や強み、大切にしたい働き方を整理して、どんな関わり方を選ぶかを考えるヒントが得られます。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
自分らしい働き方やこれからのキャリアを考える方法を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|「好き」を分けて、自分に合う関わり方を選ぼう

好きなことを仕事にするときは、「何が好きなのか」を細かく分けてから、自分に合う関わり方を選ぶと後悔しにくくなります。
まずは好きなことを「好きな対象」「好きな作業」「好きな目的」の3つに分けて書き出し、セルフチェックで準備の状態を確かめてから、4つのステップで小さく始めてみましょう。迷ったら、副業などで試すところからで大丈夫です。
「好きなことを仕事にするなんて無理かも」という気持ちも、「好き」の中身がわかれば、「この形なら関われそう」という自分の言葉に変わっていきます。
仕事の楽しさを見つける考え方を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

好きなことを仕事にすることに関するよくある質問
- 好きなことを仕事にすると、嫌いになりますか?
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必ず嫌いになるわけではありません。仕事になると締め切りや要望に合わせる必要があるので、つらく感じる場面もありますが、「好き」のどの部分が仕事に入っているかを確かめておくと、嫌いになりにくくなります。
- 好きなことがわかりません。
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時間を忘れて取り組めたこと、人から頼まれてうれしかったことを書き出してみましょう。「好きな作業」や「好きな目的」から考えると、見つかりやすくなります。
やりたいことが見つからないときの考え方は、やりたいことが見つからない理由と解決法でも紹介しています。
- 好きなことでは収入が少ないのが不安です。
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まずは今の仕事を続けながら、副業で小さく試す方法があります。好きな分野で、自分の得意な仕事で関わる方法も、収入を安定させながら好きなことに関われる選び方です。
- 好きなことを仕事にしないのは、もったいないですか?
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もったいなくはありません。好きなことは趣味として楽しみ、仕事は働きやすさや得意を活かせるかで選ぶのも、自分に合った選び方です。
キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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