「今の仕事だけを続ける将来が見えない」「やってみたいことはあるけれど、会社を辞めるのは不安」。そんなモヤモヤから、パラレルキャリアという働き方が気になっている女性は少なくありません。
パラレルキャリアは、本業を続けながら2つ目の活動を持ち、キャリアの選択肢を広げる働き方です。仕事を1つに絞らなくても、目的を決めて小さく始めれば、今の働き方を大きく変えずに一歩を踏み出せます。
この記事では、パラレルキャリアの意味、副業・複業との違い、よいところと気をつけたいこと、向いているかがわかるセルフチェック、始め方の4ステップを紹介します。仕事を1つに絞らない働き方を選んだLadyCarry卒業生の例もあわせて紹介します。
- パラレルキャリアは、本業を続けながら副業・学び・地域活動などの2つ目の活動を持つ働き方。副業は主に収入、パラレルキャリアは主にキャリアや生き方の広がりを目的とする
- よいところは、収入や経験の柱が増え、本業だけでは見えなかった自分の強みや興味に気づけること。気をつけたいのは、時間と体力、会社のルール
- 目的を決める→時間と会社のルールを確かめる→小さく試す→振り返って続け方を決める、の4ステップで始められる

「2つ目の活動を持ちたいけれど、自分に何が向いているのかわからない」という方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
パラレルキャリアとは?

パラレルキャリアとは、本業を続けながら、副業や学び、地域活動など2つ目の活動を並行して持つ働き方・生き方のことです。経営学者のピーター・ドラッカーが提唱した考え方として知られています(参考:doda「パラレルキャリアとは?」)。
パラレルキャリアの意味
パラレル(parallel)は「並行した」という意味です。会社員として働く本業とは別に、もう1つの活動を持つことで、仕事や人生の選択肢を広げていきます。
ポイントは、2つ目の活動の目的が「お金」だけではないことです。新しい経験を積む、やってみたいことを試す、会社の外の人とつながるなど、キャリアや生き方の広がりを大切にします。
パラレルキャリアは、今の仕事を辞めずに、自分の可能性を少しずつ試せる働き方です。
2つ目の活動には、どんなものがある?
2つ目の活動は、収入があるものに限りません。たとえば、次のようなものがあります。
- 副業:ライティングやデザイン、SNS運用など、本業とは別の仕事で収入を得る
- 学び直し:資格の勉強やスクール、大学の講座などで新しい分野を学ぶ
- プロボノ・ボランティア:仕事で身につけたスキルを、NPOや地域のために活かす
- 地域やコミュニティの活動:イベントの運営や、趣味の仲間との活動に関わる
- 発信:好きなことや得意なことを、ブログやSNSで発信する
自分の目的に合うものを1つ選べば、それがパラレルキャリアの第一歩になります。副業から始めたい方は、20代女性におすすめの副業と始める前に考えたいことも参考にしてください。
パラレルキャリアと副業・複業の違い

パラレルキャリアと副業・複業のいちばんの違いは、活動の目的と、本業との比重です。似た言葉ですが、次のように使い分けられることが多いです。
| 言葉 | 主な目的と特徴 |
|---|---|
| 副業 | 主な目的は収入を増やすこと。本業がメインで、空いた時間に別の仕事をする |
| 複業 | 複数の仕事を、同じくらいの比重で持つ働き方。どれが本業というより、どれも大切な仕事として扱う |
| パラレルキャリア | 主な目的はキャリアや生き方を広げること。収入のない学びやボランティアなども含む |
たとえば、週末にデザインの仕事を受けて収入を得るのは「副業」、平日は会社員、週2日はフリーランスとして同じくらい大切に働くのは「複業」に近い働き方です。どちらも、キャリアを広げる目的で取り組むなら、パラレルキャリアの1つといえます。
言葉の違いにこだわりすぎず、「自分は何のために2つ目の活動を持ちたいか」を決めることが大切です。
パラレルキャリアのよいところと気をつけたいこと

パラレルキャリアには、収入や経験の柱が増えるよいところがある一方で、時間と体力、会社のルールには気をつける必要があります。
パラレルキャリアのよいところ
- 本業だけでは得られない経験やスキルが身につく
- 自分の強みや興味に、新しく気づける
- 会社の外にもつながりができる
- 「この仕事しかない」という不安が小さくなる
- 本業の悩みを、少し離れて見られるようになる
- やってみたかったことを、辞めずに試せる
2つ目の活動を持つと、「今の会社しか居場所がない」という思い込みがほどけ、本業との付き合い方にも余裕が生まれます。
始める前に気をつけたいこと
- 時間と体力:本業に加えて活動するので、休む時間が減りやすい
- 会社のルール:副業を禁止・届け出制にしている会社もある
- 中途半端になる不安:どちらも手が回らず、「どっちつかず」と感じることがある
気をつけたいことの多くは、始める前に「使える時間」と「会社のルール」を確かめておくと、防ぎやすくなります。
副業で収入を得る場合は、まず会社の就業規則で副業が認められているか、届け出が必要かを確かめましょう。厚生労働省の「副業・兼業」のページでは、働く人と会社が安心して副業・兼業に取り組むためのガイドラインや、労働者向けのリーフレットを公開しています。収入によっては確定申告などの手続きが必要になることもあるので、あわせて確認しておきましょう。
セルフチェック|パラレルキャリアが向いている人

パラレルキャリアが向いているのは、今の仕事を続けながら、新しいことにも挑戦したい人です。次の5つのうち、いくつ当てはまるか数えてみましょう。
5つの質問でわかるセルフチェック
- 今の仕事を辞めたいほどではないが、このままでいいのか不安がある
- 仕事以外に、やってみたいことや学びたいことがある
- 興味のあることが多く、1つに絞るのが苦手
- 平日の夜や休日に、週3時間くらいなら自分のために使える
- 会社の外の人と話すと、元気が出る
当てはまる数は、「今の自分がパラレルキャリアを始めやすいか」の目安です。
結果別:次にやること
次の章の4ステップで、目的を決めて小さく始めてみましょう。興味が多くて1つに絞れない方は、やりたいことが多すぎて選べないときの決め方も参考になります。
今は本業に集中する時期かもしれません。まずは4ステップのSTEP1だけ試し、2つ目の活動に何を求めるかを書き出しておきましょう。仕事にかける比重から考えたい方は、バリキャリとゆるキャリの違いと働き方の選び方も参考にしてください。
「2つ目の活動に何を選べばいいかわからない」「自分の強みが言葉にならない」という方は、LadyCarryの無料の適職診断も手がかりにしてみてください。強みや価値観、働き方の傾向から向いている仕事の方向性がわかるので、2つ目の活動を選ぶヒントになります。
パラレルキャリアの始め方4ステップ

パラレルキャリアは、目的を決めてから小さく試すと、本業に無理をかけずに始められます。次の4ステップで進めてみましょう。
STEP1:2つ目の活動の目的を決める
まずは、2つ目の活動で何を得たいのかを決めます。目的によって、選ぶ活動が変わるからです。
副業から始める。今のスキルを活かせる仕事(事務、ライティング、デザインなど)を選ぶと始めやすい。
学び直しやプロボノ、発信から始める。やってみたい分野に、収入にこだわらず関わってみる。
目的が1つに決まると、たくさんある選択肢の中から、今の自分に合う活動を選びやすくなります。
STEP2:使える時間と会社のルールを確かめる
次に、1週間のうち、2つ目の活動に使える時間を書き出します。平日の夜に1時間、土曜の午前に2時間など、無理なく続けられる時間から考えましょう。収入を得る活動なら、会社の就業規則も確認しておきます。
本業と休む時間を削りすぎない範囲で、使える時間を決めておくことが、長く続けるコツです。
STEP3:3か月だけ、小さく試す
いきなり大きく始めず、期間を区切って試してみます。たとえば、次のように進めてみましょう。
気になる分野の本を読む、オンライン講座を受ける、実際にやっている人の話を聞く。
小さな案件を1つ受ける、ボランティアに1回参加する、SNSで1回発信してみる。
同じ活動を何回か続けて、楽しさや疲れ具合、本業への影響を確かめる。
期間を区切って試すと、合わなかったときにも「やめる」「別の活動を試す」と気軽に選び直せます。
STEP4:振り返って、続け方を決める
3か月たったら、活動を振り返って、これからの続け方を決めます。振り返りの結果ごとに、次のように考えてみましょう。
| 振り返りの結果 | 次にやること |
|---|---|
| 楽しくて、本業にも無理がない | 今のペースで続け、少しずつ活動を広げる |
| 楽しいが、本業や体力に負担がある | 活動の時間や量を減らして、続けられる形に直す |
| 目的に合わない・続かない | やめるか、STEP1に戻って別の活動を試す |
振り返りの結果に正解はなく、「自分で選び直せる」ことがパラレルキャリアのよさです。2つ目の活動をきっかけに、仕事そのものを変えたくなった方は、キャリアチェンジで後悔しない進め方も参考にしてください。
仕事を1つに絞らない働き方を選んだ卒業生の例

LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」には、自己分析を通して、仕事を1つに絞らない働き方を選んだ卒業生がいます。
「仕事は一つに絞らなくていい」と自分を許せたYさん
教育業界で個別指導塾の教室長や社員の育成を担っていたYさんは、やりがいを感じる一方で、勤務時間外も教室のことが頭から離れず、心の余白がなくなっていたそうです。「仕事は正社員で、フルタイムで一つのことに専念すべきだ」という考えにも、違和感を持っていました。
LadyCarryの自己分析で、やりがいと心の安定が自分にとって大切だとわかったYさん。仕事を一本に絞らず、それぞれに別の目的を持って複数の仕事をすればいいと自分を許せたことで、今は教育業界で社員を裏方として支える仕事をしながら、フリーランスとして、これからやりたいキャリア支援につながる一歩も踏み出しています。
Yさんの例は、2つの仕事にそれぞれ別の目的(STEP1)を持たせた、パラレルキャリアに近い働き方です。
Yさんが「ダメだ」と思っていた自分の強みに気づき、仕事を一つに絞らない働き方を選ぶまでの話は、こちらのインタビューで紹介しています。

フリーランスの採用支援を軸に、デザインを副業にしたNさん
採用人事として働いていたNさんは、転職を重ねる中で「自分のキャリアが一番わかっていない」と感じていました。フリーランスにも興味はありましたが、自分にはスキルも強みもないと諦めていたそうです。
LadyCarryで自己分析を重ねる中で、エンジニアとしての経験、エンジニア採用の経験、趣味で続けてきたデザインを掛け合わせることで、自分だからできることがあると気づいたNさん。今は、エンジニア採用を軸にフリーランスとして採用支援の道を選び、デザインはまず簡単なバナー作成から副業で受けていくと話しています。
Nさんの例は、フリーランスの採用支援を軸に、趣味から広げたデザインも副業で受けていこうとしている、パラレルキャリアに近い働き方です。
Nさんが、並だと思っていたスキルの掛け合わせに気づくまでの話は、こちらのインタビューで紹介しています。

2つ目の活動を一人で決めにくいときは

やってみたいことがたくさんあったり、逆に何も思いつかなかったりして、2つ目の活動を一人では決めにくいこともあります。人と話しながら、自分の強みや大切にしたいことを整理すると、選びたい活動が見えやすくなります。
LadyCarryの卒業時アンケートでは、91.7%(242名中222名)の受講生が、卒業時の状態として「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んでいます。
※LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。「卒業時の状態」を問う設問で「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んだ受講生の割合
「パラレルキャリアに興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」「まずは考え方だけ知りたい」という方に向けて、LadyCarryでは自己理解をこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。自分の強みや価値観から、2つ目の活動を選びたい方におすすめです。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(無料カウンセリング・パーソナルセッション)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
自己理解した自分を、これからの働き方の選択につなげる方法を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|仕事を1つに絞らなくても、キャリアは広げられる

パラレルキャリアは、今の仕事を辞めずに、2つ目の活動でキャリアの選択肢を広げる働き方です。
- パラレルキャリアは、本業を続けながら副業・学び・地域活動などの2つ目の活動を持つ働き方
- 副業は主に収入、複業は複数の仕事を同じくらいの比重で持つ働き方、パラレルキャリアは主にキャリアや生き方の広がりが目的
- 始める前に、使える時間と会社のルールを確かめる
- 目的を決める→時間と会社のルールを確かめる→小さく試す→振り返って続け方を決める、の4ステップで始められる
まずは今日、2つ目の活動で何を得たいのかを1つ書き出してみましょう。
パラレルキャリアについてよくある質問
- パラレルキャリアとは、簡単にいうと何ですか?
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本業を続けながら、副業や学び、地域活動など2つ目の活動を並行して持つ働き方・生き方のことです。収入だけでなく、経験や人とのつながりなど、キャリアや生き方の広がりを目的にするのが特徴です。
- 副業と複業は何が違いますか?
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副業は、本業がメインで、主に収入を増やすために別の仕事をする働き方です。複業は、複数の仕事を同じくらいの比重で持つ働き方を指すことが多い言葉です。
- 会社員でもパラレルキャリアはできますか?
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できます。副業だけでなく、学び直しやボランティア、発信など、収入を伴わない活動もパラレルキャリアに含まれます。収入を得る活動を始めるときは、会社の就業規則で副業が認められているかを確かめましょう。
- パラレルキャリアは、どのくらいの時間から始めればいいですか?
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週に数時間など、本業と休む時間を削りすぎない範囲から始めるのがおすすめです。3か月など期間を区切って試し、続けられそうなら少しずつ広げていきましょう。
キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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