「結婚や出産、転職…この先どうなるのか考えると不安になる」「人生設計を立てたほうがいいのは分かっているけれど、何から始めればいいのか分からない」。そんな悩みを抱えている20〜30代の女性は少なくありません。
人生設計とは、仕事・暮らし・お金・人間関係をまとめて「どう生きたいか」を考え、これからの選択の基準をつくることです。決めた通りに進めるためではなく、迷ったときに「自分はどうしたいんだっけ」と立ち返れる軸を持つために立てます。
この記事では、人生設計とライフプラン・キャリア設計の違い、20〜30代女性のための人生設計の立て方5ステップ、よくある悩みへの考え方を、LadyCarry卒業生の実例とあわせて紹介します。
- 人生設計は、仕事・暮らし・お金をまとめて「どう生きたいか」を決めること
- 自分を知る→ありたい姿→年表→優先順位→今の一歩の5ステップで立てられる
- 結婚・出産が未定でも、パターンを分けて考えれば人生設計はできる

「これからどう働きたいか、まだイメージがわかない」という方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?
いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。人生設計を考える前の、はじめの一歩として活用してみてください。
人生設計とは?仕事・暮らし・お金をまとめて「どう生きたいか」を考えること

人生設計というと、「何歳で結婚して、何歳で家を買って…」と予定を決めることをイメージするかもしれません。でも大切なのは予定を埋めることではなく、仕事も暮らしも含めて「どう生きたいか」を自分の言葉にすることです。
人生設計・ライフプラン・キャリア設計の違い
似た言葉が多いので、この記事では次のように整理します。
| 言葉 | 考えること |
|---|---|
| 人生設計 | 仕事・暮らし・お金・人間関係をまとめて、「どう生きたいか」と、そのためのこれからの選択を考える |
| ライフプラン | 結婚・出産・住まい・老後などのライフイベントと、それにかかるお金の計画を立てる |
| キャリア設計 | 自己理解した自分を、仕事や働き方のこれからの選択につなげる |
ライフプランが「お金と予定」、キャリア設計が「仕事と働き方」だとすると、人生設計はその両方をつなぐ、いちばん大きな枠組みです。仕事だけ、お金だけで考えると、「収入は上がったけれど家族との時間がない」のように、どこかで無理が出やすくなります。
20〜30代の女性こそ人生設計が必要な理由
20〜30代は、転職・結婚・出産・引っ越し・親の介護など、仕事と暮らしの両方に関わる出来事が重なりやすい時期です。厚生労働省「人口動態統計」によると、2024年の平均初婚年齢は妻が29.8歳でした(生命保険文化センター「平均初婚年齢は何歳くらい?」)。
ライフイベントのたびに「仕事を続けるか、辞めるか」を迫られて、その場の状況だけで決めてしまうと、あとから「本当はこうしたかった」と後悔しやすくなります。先に「どう生きたいか」を考えておくと、ライフイベントが来たときも自分の基準で選べるようになります。
人生設計で考えたい4つの領域

人生設計を立てるときは、次の4つの領域に分けて考えると整理しやすくなります。どれか1つだけでなく、4つをまとめて見るのがポイントです。
| 領域 | 自分への問いかけ |
|---|---|
| 仕事・働き方 | どんな仕事を、どんなペースで続けたい?今の働き方で残したいもの・変えたいものは? |
| 暮らし・家族 | どこに住み、誰とどんな時間を過ごしたい?結婚や子どもについて、今どう考えている? |
| お金 | 安心して暮らすために、どれくらいの収入と貯金があるといい?大きな出費の予定は? |
| 健康・自分の時間 | 心と体の健康を保つために、何を大切にしたい?趣味や学びにどれくらい時間を使いたい? |
4つの領域は、それぞれ影響し合っています。たとえば「地元の近くで暮らしたい」なら仕事の選択肢が変わり、「収入を上げたい」なら自分の時間とのバランスを考える必要が出てきます。すべてを完璧に満たすのは難しいので、あとのステップで「何を優先するか」を決めていきます。
人生設計の立て方5ステップ|自分を知ることから今の一歩まで

LadyCarryでは、自分を知ることを出発点に、これからの選択と行動までつなげることを大切にしています。人生設計も同じ流れで、次の5つのステップで進めてみましょう。
STEP1|自分を知る(価値観・強み・大切にしたいこと)
人生設計の土台は自己理解です。自分の基準がないまま考えると、「30歳までに結婚」「30代で管理職」のような世間の正解に引っぱられやすくなります。
まずは、充実していた時期と落ち込んでいた時期を振り返り、そのとき何を大切にしていたか、何が自然とできていたかを書き出してみましょう。価値観や強みの見つけ方は、自己理解とは?自分を知る4つの要素で詳しく紹介しています。
STEP2|ありたい姿を描く(仕事も暮らしも)
次に、5年後・10年後に「どんな毎日を過ごしていたいか」を、4つの領域ごとに描きます。肩書きや年収だけでなく、平日の夜や休日の過ごし方、一緒にいる人、気持ちの状態まで書くのがコツです。
「32歳で結婚、34歳で出産、35歳でマイホーム」と決めても、予定がずれたときに「失敗した」と感じてしまう。
「家族や友人と過ごす時間を大切にしながら、経験を活かして働いていたい」と書いておけば、状況が変わっても選び方の基準として使える。
5年後・10年後の自分の描き方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

STEP3|ライフイベントを年表に書き出す
ありたい姿が見えたら、今から10年ほどの年表をつくり、起こりそうな出来事や挑戦したいことを書き込みます。決まっていないことは「〇歳ごろ」「できれば」でかまいません。書き出すことで、時期が重なりそうな出来事や、早めに準備したほうがいいことが見えてきます。
| 年齢 | 仕事・暮らし・お金(書き方の例) |
|---|---|
| 28歳(今) | 今の職場で経験を積む/毎月の貯金額を決める |
| 29〜30歳ごろ | 在宅勤務ができる職場への転職を検討/一人暮らしの見直し |
| 31〜33歳ごろ | できれば結婚・出産(未定)/仕事を続けやすい制度があるか確認しておく |
| 35歳ごろ | 専門性を活かせる仕事で、自分のペースで働いている |
お金の見通しも一緒に立てたい方は、金融庁の「ライフプランシミュレーター」を使うと、収入・支出や家族の予定を入れて、将来の家計の収支をグラフで確認できます。
STEP4|選択肢を広げて、優先順位を決める
ありたい姿と今の自分の差が分かったら、その差を埋める方法を考えます。転職だけに決めず、今の職場での調整・社内異動・副業・学び直し・住む場所の見直しなども含めて選択肢を広げてみましょう。
そのうえで、4つの領域の中で「いちばん大切にしたいこと」と「今は譲ってもいいこと」をセットで決めます。すべての条件がそろう選択肢はないからこそ、優先順位が決まっていると、迷ったときに自分で選べます。
転職・現職継続・副業などの選択肢の比べ方を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

STEP5|1年以内の行動を決め、定期的に見直す
最後に、人生設計を「今の行動」に落とし込みます。10年先の計画も、1年以内にできる行動まで分けておかないと、考えて終わりになってしまいます。
例:転職するかどうかを決める、毎月〇万円の貯金を続ける、気になる資格の講座を受ける
例:今の会社の制度(在宅勤務・時短・異動)を調べる、パートナーや家族とこれからの暮らしについて話す
例:年に1回の誕生日や年末、転職・結婚などのライフイベントのとき
ありたい姿や優先順位が変わっていないかを確かめ、必要なら書き直します。
人生設計は一度立てたら終わりではありません。見直しながら使い続けることで、自分の軸として育っていきます。
STEP1の「自分を知る」で手が止まったときは、LadyCarryの無料の適職診断で、強みや価値観、働き方の傾向をのぞいてみてください。仕事の面から人生設計を考える手がかりになります。
人生設計でよくある悩みと考え方

人生設計を考え始めると、「決まっていないことが多くて立てられない」という悩みにぶつかりがちです。よくある3つの悩みと考え方を紹介します。
結婚や出産の予定が決まっていない
予定が決まっていないなら、「結婚・出産する場合」と「しない場合」のように、パターンを分けて考えましょう。どちらのパターンでも大切にしたいこと(例:経験を活かして働き続けたい)が見つかれば、それが今の選択の基準になります。
結婚と仕事の両立について詳しく知りたい方は、結婚を機に仕事はどうする?後悔しない選び方や育児も仕事も諦めないキャリアの築き方も参考にしてください。
やりたいことや目標がない
やりたいことがなくても、人生設計はできます。「やりたいこと」ではなく、「どんな状態で毎日を過ごしていたいか」から考えてみましょう。今の生活で「イヤだと感じること」を書き出し、その裏返しを大切にしたい条件にするのもおすすめです。具体的な書き出し方は、なりたい自分の見つけ方5ステップで紹介しています。
自分に合う方向性が分からず迷っている方は、こちらの記事も確認してください。

計画どおりにいかなかったらどうしよう
計画どおりにいかないのは、失敗ではありません。体調や家族の事情、思いがけないチャンスなどで、人生設計が変わるのは自然なことです。ありたい姿と優先順位という「軸」がしっかりしていれば、予定が変わっても、そのたびに自分で選び直せます。
【体験談】「人生迷子」から、プライベートを大切にする人生設計を選んだ卒業生

自己理解をもとに、どのように人生設計を考え直していったのか。LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」を受講したM.Sさん(30歳)の例を紹介します。
Before|地元を離れた生活と、見えない将来に不安を抱えていた
M.Sさんは地元を離れて、ペットショップで働いていました。
- 家族や友人にすぐ会えない距離で、帰省から戻るときは「もう戻りたくない」と泣きながら生活に戻っていた
- 営業に近い販売の仕事で、口下手な自分に「本当にこの仕事合ってるのかな」と感じていた
- 30代に入り、周りが結婚や昇進をしていくなかで、今の会社では将来が見えなかった
- 勤めて2年ほどで、1年前に異動したばかりでもあり、転職を言い出しにくかった
プロセス|人生を振り返り、「親密性」という強みに気づいた
M.Sさんがいちばん印象に残っているのは、これまでの人生を深掘りするセッションでした。ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の結果と、幼少期から社会人までの出来事を照らし合わせたことで、自分でも気づいていなかった強みが見えてきたそうです。
いちばん上にきた資質は「親密性」。長く付き合っている友人が多く、家族とも仲が良い。人見知りしがちという弱みも、「親密性があるからこそなんだ」と理解できたといいます。そして、「仕事バリバリというよりは、プライベートを重視した人生にしていきたい」という自分の本音がはっきりしました。
After|地元に戻り、仕事もプライベートも大切にする人生へ
地元を離れた生活に孤独を感じ、仕事が合っているのかも、将来の見通しも分からない「人生迷子」の状態だった。
会社に退職を伝えて地元へ。友人と会えるようになり、プライベートも充実。自己分析で分かった軸をもとに、企業選びの基準がはっきりした。
M.Sさんは、面接で自分の強みを話せるようになったことがいちばん大きな変化だったと話しています。これからは仕事にしっかり取り組みながら、職場の人や友人との時間、大好きなライブに行く時間も大切にしていきたいそうです。
「仕事で成功すること」が人生設計の正解とは限りません。M.Sさんのように、自分の強みと本音から「どう生きたいか」を決めることで、住む場所や働き方の選び方も変わります。
M.Sさんのインタビューを詳しく読みたい方は、こちらの記事も確認してください。

一人で人生設計を考えるのが難しいときは

人生設計を一人で考えていると、「今のスキルでは無理」「もう遅い」と、これまでの延長線上で考えてしまいがちです。M.Sさんのように、自分では気づけない強みや本音は、第三者と一緒に振り返ることで見えてきます。
LadyCarryの卒業時アンケートでは、受講生の91.7%(242名中222名)が、「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んでいます。
※LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。「卒業時の状態」を問う設問で「理想の実現のための行動が明確になった」「自分軸で判断し行動できているイメージを持つことができている」のいずれかを選んだ受講生の割合
「1対1で話すのは身構えてしまう」「まずは自分で考えるための手順を知りたい」という方に向けて、LadyCarryでは自己理解をこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。この記事の5つのステップを、より深く進めたい方におすすめです。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(無料カウンセリング・パーソナルセッション)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
自分に合うキャリア相談先の選び方を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|人生設計は「どう生きたいか」と「今の選択」をつなぐこと

人生設計とは、仕事・暮らし・お金・人間関係をまとめて「どう生きたいか」を考え、これからの選択の基準をつくることです。
結婚や出産が決まっていなくても、やりたいことがはっきりしていなくても、「自分を知る」ことから始めれば人生設計は立てられます。年表と優先順位をつくり、1年以内の行動まで決めたら、ライフイベントのたびに見直していきましょう。
まずはSTEP1の「自分を知る」から始めてみてください。働き方の選択に絞って考えたい方は、キャリア設計の5つのステップもあわせて読んでみてください。
人生設計のうち、仕事や働き方の選び方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

人生設計に関するよくある質問
- 人生設計とライフプランの違いは何ですか?
-
ライフプランは結婚・出産・住まい・老後などのライフイベントとお金の計画、人生設計は仕事・暮らし・お金・人間関係をまとめて「どう生きたいか」を考えることです。
人生設計で「どう生きたいか」を決めてから、ライフプランでお金の見通しを立てると、計画の目的がぶれにくくなります。
- 人生設計は何歳から考えればいいですか?
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思い立ったときが始めどきです。とくに20〜30代は、転職・結婚・出産などが重なりやすいため、早めに考えておくと選択に迷いにくくなります。
30代・40代から始めても遅くはありません。今の自分を出発点に、これからの10年を描いてみましょう。
- 結婚や出産の予定がなくても、人生設計は立てられますか?
-
立てられます。「結婚・出産する場合」と「しない場合」のようにパターンを分けて考えましょう。
どちらのパターンでも変わらない「大切にしたいこと」が、今の選択の基準になります。
- 人生設計はどれくらいの頻度で見直せばいいですか?
-
年に1回と、転職・結婚・出産などのライフイベントのときに見直すのがおすすめです。
ありたい姿や優先順位が変わっていないかを確かめ、変わっていれば年表と1年以内の行動を書き直しましょう。
キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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