職場に馴染めない・居場所がないと感じたら?原因の見分け方と、残る・異動・転職の選び方

職場に馴染めない・居場所がないと感じたら?原因の見分け方と、残る・異動・転職の選び方

「雑談の輪に入れない」「自分だけ浮いている気がする」「休憩時間がいちばん気まずい」。職場に馴染めず、居場所がないと感じながら毎日出勤するのは、思っている以上に心がすり減るものです。

職場に馴染めない・居場所がないと感じる原因は、多くの場合、職場の環境と自分のタイプの相性にあります。「自分の性格が悪いから」と決めつけず、環境とタイプのどちらに原因があるかを見分けると、今の職場でできる工夫と、異動や転職を考えたほうがいい場面がわかります。

この記事では、職場に馴染めないと感じる原因、原因を見分けるセルフチェック、今の職場で居場所をつくる4つのステップ、残る・異動・転職の選び方を、LadyCarry卒業生の実例とあわせて紹介します。

この記事のポイント
  • 職場に馴染めない原因は、職場の環境(入ったばかり・社風)と自分のタイプ(話しかけるのが苦手・気を使いすぎる)の2つに分けて考える
  • セルフチェックで原因を見分け、仕事を通じた関わりや「心地よい距離感」づくりなど、原因に合った工夫から試す
  • 選ぶ順番は「工夫して残る→異動を相談する→転職を考える」。無視や仲間外れ、心や体の不調があるときは、相談と休むことを先にする
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いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。自分に合う職場の雰囲気を考えるきっかけとして活用してみてください。

目次

職場に馴染めない・孤立していると感じるのはどんなとき?

職場に馴染めない・孤立していると感じるのはどんなとき?

職場に馴染めないという悩みは、「人と合わない」というより「自分の居場所がない」と感じる状態です。たとえば、次のような場面で感じる人が多いです。

職場に居場所がないと感じやすい場面
  • 雑談やランチの輪に入れず、休憩時間に一人で過ごしている
  • 仕事の情報や予定が、自分にだけ回ってこない
  • 話しかけても会話が続かず、気まずい空気になる
  • 自分だけ職場の雰囲気から浮いている気がする
  • 結婚や出産、転職などで生活が変わり、周りと話題が合わなくなった

なお、周りと打ち解けられない「孤立感」と、無視や仲間外れなどで意図的に孤立させられている状態は、分けて考える必要があります。意図的に孤立させられているときはハラスメントにあたることもあるので、自分で工夫するより、相談することを優先してください。詳しくは「すぐに離れることを考えていいサイン」で紹介しています。

厚生労働省の「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」では、仕事や職業生活で強い不安やストレスを感じることがある人のうち、29.6%が「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」をあげています。職場の人との関わりに悩むのは、めずらしいことではありません。

なお、特定の上司との関係がつらいときは上司と合わないときの原因の見分け方と「残る・異動・転職」の選び方、周りに気を使いすぎて疲れてしまうときは気を使いすぎて疲れる人の特徴と対処法で詳しく紹介しています。この記事では、職場全体のなかで「居場所がない」と感じるときの考え方をまとめます。

職場に馴染めない原因は「環境」と「自分のタイプ」の2つ

職場に馴染めない原因は「環境」と「自分のタイプ」の2つ

職場に馴染めない原因は、職場の環境によるものと、自分のタイプによるものの2つに分けると整理しやすくなります。下のAとBは職場の環境、CとDは自分のタイプによる原因です。どちらか一方のこともあれば、両方が重なっていることもあります。

A|入ったばかりで、関係がまだできていない(環境)

入社や異動をしたばかりの時期は、周りの人どうしの関係がすでにできあがっていて、自分だけ外から入ってきた感覚になりやすいものです。仕事を覚えることに必死で、人と話す余裕がないこともあります。仕事を覚えられずに悩んでいる方は、仕事ができなくて辛いときの原因の見分け方もあわせて読んでみてください。

B|社風や職場の価値観が合わない(環境)

飲み会や雑談が多いにぎやかな職場、逆に必要なこと以外は話さない静かな職場など、職場ごとに「当たり前」は違います。大切にしたいことが周りと違うと、無理に合わせても居心地の悪さが残ります。

C|自分から話しかけるのが苦手(タイプ)

人見知りをしやすい人や、一人で集中して仕事をしたい人は、雑談の輪に入るきっかけをつかみにくいものです。話しかけるのが苦手なのは、性格の欠点ではなく、人との関わり方のタイプの違いです。人と関わる負担が少ない働き方を考えたい方は、人と関わらない仕事の選び方と向いてる仕事12選も参考にしてください。

D|気を使いすぎて、本音を出せない(タイプ)

相手の顔色をうかがいすぎたり、嫌われないように自分を抑えたりしていると、表面上はうまくやれていても「本当の自分の居場所ではない」と感じやすくなります。

職場に馴染めない原因を見分けるセルフチェック

職場に馴染めない原因を見分けるセルフチェック

前の章のA〜Dについて、具体的な例を表にしました。当てはまるものが多いグループが、今のあなたに近い原因です。複数に当てはまる場合は、いちばん多いグループから考えてみましょう。

セルフチェック

当てはまる例
A入ったばかり
入社・異動して日が浅い/仕事を覚えるので精いっぱい/周りの人の名前や役割をまだ覚えきれていない
B社風が合わない
職場の雰囲気に違和感がある/飲み会や雑談のノリについていけない/大切にしたいことが周りと違う
C話しかけるのが苦手
自分から声をかけるのに勇気がいる/雑談で何を話せばいいかわからない/一人で過ごすほうが落ち着く
D気を使いすぎる
相手の顔色が気になって疲れる/言いたいことを飲み込んでしまう/家に帰っても職場のことを考えてしまう

グループ別、次にすること

次にすること
A入ったばかり
次の章のSTEP1「仕事を通じた関わりを増やす」から試す
B社風が合わない
次の章のSTEP3「自分にとって心地よい距離感を決める」から試す
C話しかけるのが苦手
次の章のSTEP2「話しやすい人を1人見つける」から試す
D気を使いすぎる
次の章のSTEP3「自分にとって心地よい距離感を決める」とSTEP4「職場の外にも居場所を持つ」を試す

どのグループも、ステップを試して状況が変わらないときは、「残る・異動・転職」の選び方へ進んでください。

無視や仲間外れが続いている、眠れない・食欲がないなど心や体の不調が続いているときは、工夫よりも先に、信頼できる人や社内外の相談窓口、医療機関などに相談してください。

今の職場で居場所をつくる4つのステップ

今の職場で居場所をつくる4つのステップ

職場の居場所は、無理に輪の中心に入らなくても、自分に合った関わり方を見つけることでつくれます。セルフチェックで当てはまったグループに合わせて、できるものから試してみましょう。

STEP
仕事を通じた関わりを増やす(グループA)

雑談に入るのが難しいときは、仕事のやり取りから関係をつくるのが近道です。「〇〇の資料、確認しました」「教えていただいたやり方で進めたら早く終わりました」など、報告やお礼をこまめに伝えると、自然に話す回数が増えていきます。

STEP
話しやすい人を1人見つける(グループC)

職場の全員と仲よくなる必要はありません。席が近い人、同じ時期に入った人、質問に丁寧に答えてくれた人など、話しやすい人を1人見つけるだけでも、職場で感じる心細さは小さくなります。

STEP
自分にとって心地よい距離感を決める(グループB・D)

「仕事の相談はするけれど、飲み会は無理に参加しない」「挨拶と雑談は少しするけれど、休憩時間は一人で過ごす」など、自分にとって無理のない関わり方を決めておきましょう。周りに合わせきれない部分があっても、仕事に必要な関係が保てていれば十分です。

STEP
職場の外にも居場所を持つ(グループD)

趣味の仲間や友人、家族など、職場以外に安心できる場所があると、職場での気まずさを抱え込みすぎずにすみます。職場を「居場所のすべて」にしないことも、自分を守る方法の一つです。

それでも居場所がないときの選び方|残る・異動・転職

それでも居場所がないときの選び方|残る・異動・転職

ステップを試しても居場所がないと感じるときは、「工夫して残る→異動を相談する→転職を考える」の順番で考えると、勢いで辞めて次の職場でも同じ悩みをくり返すことを防げます。ただし、次のようなときは、この順番にこだわる必要はありません。

すぐに離れることを考えていいサイン
  • 無視や仲間外れ、悪口など、意図的に孤立させられている
  • パワハラやセクハラなど、人格を否定するような言動が続いている
  • 眠れない、食欲がないなど、心や体の不調が続いている

こうした状態は、あなたが馴染めないことの問題とは別のものです。信頼できる人や医療機関、社内外の窓口に相談し、休むことや職場を離れることも考えてください。ハラスメントの相談先は、厚生労働省のハラスメント対策の総合情報サイト「あかるい職場応援団」で調べられます。

当てはまらないときは、次の順番で考えてみましょう。

順番選択肢と、こんなときに考えたい
1まず、工夫して残る
仕事内容や条件には満足していて、話せる人が少しずつ増えているとき
2だめなら、異動を相談する
会社には残りたいけれど、今の部署の人や雰囲気とどうしても合わないとき
3それでも変わらなければ、転職を考える
異動が難しい、または会社全体の社風や価値観が自分と合わないとき(学び直しなど、転職以外で職場を離れる道もある)

どれを選ぶか迷うときは、人間関係だけでなく、今の職場で身につけたい経験が得られるか、これからの暮らし方に合う働き方ができるかもあわせて考えてみましょう。

転職を考えるときは、「どんな雰囲気の職場なら自分らしくいられるか」を先に言葉にしておくと、次の職場選びで同じ悩みをくり返しにくくなります。転職するかどうかを含めた働き方の選び方は、転職・働き方に迷ったときの選択肢と考え方でも紹介しています。

異動や転職も考えるなら、次の職場で同じことに悩まないために、自分に合う職場の雰囲気や働き方を知っておくと安心です。LadyCarryの無料の適職診断で、強みや価値観、働き方の傾向から向いている仕事の方向性を確かめてみてください。

【体験談】職場の人間関係に悩んだ卒業生が選んだ道

【体験談】職場の人間関係に悩んだ卒業生が選んだ道

ここからは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生2人の例を紹介します。2人とも職場での関わり方に悩んでいましたが、自分のタイプを知ったことで、選ぶ道が見えてきました。

同僚との関わりがしんどかった教育系のMさん|特性を知り、異動で環境が変わってラクに

教育系の仕事をしていたMさんは、同じ部署の同僚との関わりが毎日しんどく、「この人と関わらなければいけない」と思うだけで出勤が憂うつになっていたそうです。転職も考えましたが、入社して数年で、異動したばかりという事情もあり、簡単には決められずにいました。

LadyCarryの受講では、価値観を掘り下げるワークで「ここだけは許せない」というラインがはっきりし、自分は相手に歩み寄るのが苦手だと気づきました。それまでは「もっと合わせなきゃ」と自分を責めていましたが、それは自分の特性だと受け止め、「できないことは人に任せてもいい」と思えるようになったといいます。その後、部署異動で一緒に働く人が変わり、人間関係のストレスがぐっと減りました。

Mさんの例は、大切にしたいことが周りと合わなかったという点で、セルフチェックのB(社風が合わない)に近いケースです。自分は相手に歩み寄るのが苦手だという関わり方のクセにも気づいたうえで、選び方の2つ目「異動」で一緒に働く人が変わり、負担が軽くなりました。「人に過度に期待しない」「できないことは抱え込まない」という考え方は、4つのステップのSTEP3(自分にとって心地よい距離感を決める)に近いものです。「相性の合わない人もいる」と受け止められたことで、「辞めるしかない」と思い詰めていた状態から抜け出せました。

Mさんが「人に期待しすぎない」ことでラクになれたお話は、こちらのインタビューで読めます。

厳しい指導のなかで自信をなくした税務補佐のIさん|顔色をうかがう癖に気づき、自分優先で進路を選んだ

会計事務所で税務補佐をしていたIさんは、仕事を教えてもらいにくい環境で厳しい指導が続き、入社して半年ほどで「この仕事は向いていない」と言われたこともあったそうです。会社に行くのが嫌になり、体調にも影響が出始めていました。

受講で過去を振り返るなかで、進路を周りに勧められるまま選ぶうちに「人の顔色をうかがう」癖が染みついていたことに気づきました。自分を押し殺してまで頑張らなくていい、自分優先でいいと思えるようになり、卒業後は自分で決めた進学という道を選んでいます。職場を離れたあとの道は転職に限らず、学び直しなども含めて、自分で選べることがわかる例です。

Iさんの例は、セルフチェックでいうとB(社風が合わない)とD(気を使いすぎる)が重なったケースに近いといえます。体調にも影響が出ていたことから、「すぐに離れることを考えていいサイン」にも当てはまり、無理に馴染もうとするより、自分の気持ちを大切にして職場を離れる道を選んだ例です。

Iさんが自分優先でいいと気づくまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

自分に合う職場の雰囲気を一人で見つけにくいときは

自分に合う職場の雰囲気を一人で見つけにくいときは

職場に馴染めない悩みは、自分のタイプと、自分が心地よくいられる職場の雰囲気を知ることで、次に何をすればいいかが見えてきます。ただ、自分の関わり方のクセは、一人だと気づきにくいものです。MさんもIさんも、コーチと一緒に価値観や過去を振り返るなかで、自分のタイプに気づいています。

LadyCarryでは、自分を知ることをこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。自分が大切にしたい価値観を整理して、残る・異動・転職を選ぶときの判断基準を考えるヒントが得られます。画面オフ・マイクオフで聞くだけでも参加できるので、気軽にのぞいてみてください。

LadyCarryの無料オンラインセミナー
  • 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
  • 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
  • オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます

仕事の悩みを整理して、自分に合う解決策を見つける方法を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|馴染めない原因がわかれば、自分に合う居場所の選び方が見える

まとめ|馴染めない原因がわかれば、自分に合う居場所の選び方が見える

職場に馴染めない・居場所がないと感じる原因は、多くの場合、職場の環境と自分のタイプの相性にあります。

まずはセルフチェックで原因を見分け、仕事を通じた関わりを増やす、話しやすい人を1人見つける、心地よい距離感を決める、職場の外にも居場所を持つ、の4つから試してみましょう。それでも居場所がないときは、工夫して残る・異動を相談する・転職を考える、の順番で選んでいけば大丈夫です。無視や仲間外れ、心や体の不調があるときは、相談と休むことを先にしてください。

職場に馴染めないことは、あなたの価値が低いということではありません。自分のタイプを知ることが、自分らしくいられる居場所を選ぶ手がかりになります。

周りに気を使いすぎて疲れてしまう方は、こちらの記事も確認してください。

職場に馴染めないときのよくある質問

職場に馴染めないのは、自分のせいですか?

自分だけのせいではありません。職場の環境と自分のタイプの相性によって、馴染みにくさは大きく変わります。

セルフチェックで原因を分けて、自分に合う工夫から試してみましょう。

職場に馴染めないまま働き続けても大丈夫ですか?

仕事に必要なやり取りができていて、心や体の不調がなければ、無理に輪の中心に入らなくても働き続けることはできます。

自分にとって心地よい距離感を決め、職場の外にも安心できる場所を持っておきましょう。

ランチや飲み会に参加しないと、職場に馴染めませんか?

参加しなくても、仕事のやり取りや日々の挨拶、お礼の言葉などで関係はつくれます。

自分が無理なく参加できる範囲を決めておくと、断るときの罪悪感も小さくなります。

職場で孤立していてつらいときは、どこに相談すればいいですか?

信頼できる同僚や家族、社内の人事や相談窓口、産業医などに相談してみましょう。無視や仲間外れなどのハラスメントにあたる場合は、社外の窓口も利用できます。

心や体の不調が続くときは、医療機関への相談も考えてください。

職場に馴染めない・居場所がないと感じたら?原因の見分け方と、残る・異動・転職の選び方

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