工場の検品ラインで機械のスピードに追われ、「物覚えが悪くて周囲を苛立たせてしまう」「怒られるのが怖い」と強いプレッシャーを抱えていたAさん。資格や語彙力に自信が持てず、将来のお金への不安も重なる中で、「自分の知らない自分を知り、自信を持って働ける適職を見つけたい」とキャリアコーチング「LadyCarry(ラディキャリ)」の受講を決意しました。
現職の待遇の良さや人間関係の落ち着きもあり、すぐに転職へ踏み切るべきか迷いを抱えながらのスタートでしたが、セッションを通じて「周囲の顔色に怯えていたのは、豊かな共感性と調和性の裏返しだった」と気づきます。
運送事務や書店員といった新たな仕事の選択肢に出会い、自分を守るための具体的な工夫を手に入れたAさんに、受講を通して起きたリアルな内面の変化を伺いました。

流れる機械、繰り返すミス。「できないやつだと思われてる?」と怯えていた日々
――受講前は、日々の仕事の中でどんなことに悩んでいましたか?
当時は工場の検品作業を担当していたのですが、とにかく機械の流れるスピードが速くて作業が追いつかない場面が多々ありました。一方で、配置によっては至近距離で強い光を浴びながら手元だけを動かす単調な作業もあって、猛烈な眠気と戦いながら何度も時計を気にしてしまうんです。時間の進み方ひとつとっても、仕事内容が自分に合っていない感覚がありました。
何より辛かったのは、物覚えの悪さから同じミスを繰り返してしまうことでした。製品がどんどん溜まって焦っている時や繋ぎ目を検品している時に限って失敗してしまい、以前の工場では相手を苛立たせて怒られた経験もあります。それ以来、「自分は嫌われているんじゃないか」「仕事ができないやつ認定されているんじゃないか」と、周囲のピリピリした空気に過剰に萎縮するようになっていました。本当は、失敗しても怒鳴られたりせず、のびのびと安心して働きたかったんですよね。
――将来に対する不安も大きかったのでしょうか。
そうですね。残業が少ない月の手取り額を見ては心細くなっていましたし、父の定年も控えていたので、家計や自分の将来が不安でたまりませんでした。趣味にお金を使い続けたいけれど貯金もできていない。「飽き性で資格も語彙力もない自分に、自信を持ってできる仕事なんて本当にあるのかな」と、自分の可能性が全く見えない状態でした。
――転職への温度感としては、最初から「今すぐ辞めたい」という状態だったのですか?
いえ、実はそこまで転職意欲が高かったわけではないんです。以前の工場から異動した今の現場は優しい人が多く、有給も取りやすいですし、物価高に合わせた手当や昇給もありました。だからこそ、「このまま今の会社にいたほうがいいのか、それとも別の仕事を探すべきなのか」を冷静に見極めたかった。受講料も決して安くはないので悩みましたが、まだ若いうちに自分の適職を知り、人生の選択肢を増やしたいと思って受講を決めました。
「ミスが続いて、自分は仕事ができないと思ってしまう」と感じているなら、まずはLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?
いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
「才能がないんじゃない、ダメな方向に使いすぎてた」――自己分析で知った自分のトリセツ
――カリキュラムを進める中で、特に心に残っている発見は何ですか?
コーチから「才能がないんじゃなくて、ダメな方向に生かしすぎていたんだよ」と言われた瞬間ですね。頭を殴られたような衝撃でした。
ストレングスファインダーの結果を見ながら深掘りしていくと、他人の苛立ちや職場の不穏な空気を敏感に察知して疲弊していたのは、私の中に「共感性」や「調和性」という強みがあったからだと分かったんです。相手が話しやすいように相槌を打ったり、周囲の様子を気にかける行動は、私にとっては息をするくらい当たり前のこと。でも、それは誰にでもできるわけではない、立派な才能のひとつなんだと教えてもらいました。
――人間関係の捉え方にも大きな変化があったそうですね。
はい。昔から相手に高圧的な言い方をされると深く傷ついて、「私が嫌われているからだ」と思い込んでいました。でもセッションを通じて、相手の言い方は私個人の好き嫌いではなく、相手自身の正義感や責任感、思考のすれ違いから生じているケースもあると客観視できるようになったんです。
モヤモヤした時も、すぐに誰かに愚痴をこぼすのではなく、まずはノートに書き出して自分で自分の気持ちを受け止める。そうやって感情をコントロールする術を知ったことで、以前よりも心がぐっと軽くなりました。
レジ打ちだけじゃない書店員、未知だった運送事務。自分に合う選択肢を1つに絞るまで
――自己分析を経て、仕事選びの基準はどう変わっていきましたか?
「時間にも心にもゆとりを持てること」「厳しいノルマに追われず、自分のペースを守れること」「ピリピリした人がいない温和な環境であること」。自分が心地よく働くための条件が、驚くほど明確になりました。
自分にどんな仕事が向いているのか見当もつかない状態から、セッションで「運送事務」という全く知らなかった職種を提案してもらったり、自分の行動パターンと照らし合わせながら候補を絞り込んでいきました。最終的に自分に合う職種が1つに定まった時は、本当に嬉しかったです。
――職種に対する見方の変化もあったとお聞きしました。
一番意外だったのは「本屋さん」への印象が変わったことです。
受講前はずっとレジに立ち続けるイメージがあって、「足が落ち着かなかったり、時間の進みが遅く感じるんじゃないか」「知り合いに会うのも気まずいな」とネガティブに捉えていました。
でも、実際の業務を詳しく調べていくうちに、品出しや売り場作りなど意外と動き回る作業が多いと知りました。これなら眠気に襲われることもなく、集中してあっという間に1日を終えられそうだなと。実際にその現場で働いている自分の姿がリアルに浮かんできて、「未経験からでも転職を考えてみようかな」と前向きな気持ちが芽生えました。
付箋を貼り、距離を保つ。自分の特性を受け入れ、のびのび働ける未来へ
――受講を終えた今、転職活動やこれからのキャリアについてどう感じていますか?
正直に言えば、面接への不安や、新しい職場でまた物覚えが悪くて怒られたらどうしようという怖さは、今でもゼロにはなっていません。
ただ、以前と決定的に違うのは「不安に対する具体的な対処法」を持っていることです。仕事の手順は見えやすい場所に付箋で貼っておく、一度教わった作業は頭の中で何度もシミュレーションして身につける、感情を表に出す人とは無理に関わらず適度な距離を置く。自分の弱点や特性を理解した上で、どう動けば自分が安心できるかが分かってきました。
――最後に、これから目指していきたい理想の生き方を教えてください。
無理に自分を取り繕ったり背伸びをしたりせず、自分のペースでのびのび働ける環境に身を置きたいです。
これまで通り趣味も思いきり楽しみながら、実家にお金を入れて、しっかり貯金も積み立てていく。自分の特性を否定せず大切に扱いながら、心に余裕を持てる毎日を少しずつ形にしていきたいと思っています。
自分の強みや向いている仕事の見つけ方を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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