仕事がキャパオーバーなのは自分のせい?原因の見分け方と、仕事量を減らす4ステップ

仕事がキャパオーバーなのは自分のせい?原因の見分け方と、仕事量を減らす4ステップ

「やることが多すぎて、どこから手をつければいいかわからない」「毎日残業しても終わらない」「断れずに引き受けて、気づけばパンク寸前」。そんな状態が続いて、「仕事がキャパオーバーなのは、私のキャパが狭いせい?」と悩んでいませんか。

仕事のキャパオーバーは、あなたの能力だけで起きるものではなく、仕事の量・抱え込み・断れなさ・職場の仕組みのどれかが重なって起きることがほとんどです。どれが原因かがわかれば、今の職場で仕事量を減らす工夫をするのか、異動や転職を考えるのかを落ち着いて選べます。

この記事では、キャパオーバーのサインと4つの原因、原因を見分けるセルフチェック、仕事量を減らす4ステップ、それでも減らないときの「残る・異動・転職」の選び方を、LadyCarry卒業生の実例とあわせて紹介します。

この記事のポイント
  • キャパオーバーの原因は「仕事の量」「抱え込み」「断れなさ」「職場の仕組み」の4つに分けて考える
  • セルフチェックで原因を見分け、仕事を書き出す・優先順位をすり合わせる・引き受ける前の返し方を決める・背負う範囲を決める、の4ステップで減らす
  • 選ぶ順番は「工夫して残る→異動を相談する→転職を考える」。心や体の不調が続くときは、休むことと相談を先にする
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「自分に合う働き方がわからない」と感じている方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?

いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。今の仕事との相性を考えるきっかけとして活用してみてください。

目次

仕事のキャパオーバーとは?見逃したくない限界のサイン

仕事のキャパオーバーとは?見逃したくない限界のサイン

仕事のキャパオーバーとは、任されている仕事の量や責任が、自分が無理なくこなせる量(キャパシティ)を超えている状態のことです。「キャパ」は、仕事をこなせる量や、心の余裕の大きさを表す言葉として使われています。

仕事の量に悩むのは、あなただけではありません。厚生労働省の「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活について強い不安やストレスを感じることがある人は82.7%。その内容(3つまで回答)では、「仕事の量」が39.4%で、「仕事の失敗、責任の発生等」(39.7%)に次いで2番目に多くなっています。

次のようなサインが続いているときは、キャパオーバーに近づいているかもしれません。

キャパオーバーのサイン
  • やることを頭の中だけで抱えていて、何から手をつければいいかわからない
  • 前はしなかったような、うっかりミスや抜けもれが増えた
  • 残業や持ち帰りの仕事が増え、休みの日も仕事のことが頭から離れない
  • ちょっとしたことでイライラしたり、涙が出たりする
  • 眠れない、食欲がないなど、体にも不調が出ている

眠れない、食欲がないなど、体にまで不調が出ているときは、原因を探したり仕事を整理したりするのはいったん止めて、休むことと相談を優先してください。どんなときに職場を離れることを考えていいかは、「それでも減らないときの選び方」で紹介しています。

まだ動ける余裕があるときは、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込む前に、何が自分のキャパを超えさせているのかを次の章で分けて見てみましょう。

仕事がキャパオーバーになる4つの原因

仕事がキャパオーバーになる4つの原因

仕事がキャパオーバーになる原因は、「仕事の量」「抱え込み」「断れなさ」「職場の仕組み」の4つに分けられます。いくつかが重なっていることも多いので、自分に当てはまりそうなものを確かめてみましょう。

原因1|仕事の量そのものが多すぎる

人が減ったのに仕事は減らない、担当が増え続けている、など、誰がやっても終わらない量を任されている状態です。「慣れれば終わるはず」と言われて頑張っても、量が変わらなければ状況は変わりません。これは職場の配分の問題で、あなたのキャパが狭いせいではありません。

原因2|一人で抱え込んでいる

責任感が強い人ほど、「自分がやらなきゃ」「迷惑をかけたくない」と、本来の役割を超えて仕事を背負い込みがちです。困っていても相談しないまま抱えていると、周りからは忙しさが見えず、仕事が減らないことにもつながります。

原因3|頼まれると断れない

「断ったら嫌われるかも」「頼られたらうれしい」という気持ちから、頼まれた仕事をすべて引き受けてしまうタイプです。一つひとつは小さな仕事でも、積み重なるとキャパを超えます。周りに気を使いすぎて疲れている方は、気を使いすぎて疲れる人の特徴と対処法も参考にしてください。

原因4|職場の仕組みが整っていない

優先順位が決まっていない、指示が途中で変わる、急ぎの仕事が次々と割り込む、など、仕事の進め方そのものに無理がある状態です。この場合、自分の工夫だけでは減らしにくいので、上司と一緒に進め方を見直すことが必要になります。

仕事の量よりも、覚えられない・ミスが続くことのほうがつらいときは、仕事ができなくて辛い・覚えられないときの原因の見分け方もあわせて読んでみてください。

キャパオーバーの原因を見分けるセルフチェック

キャパオーバーの原因を見分けるセルフチェック

次の表で、当てはまるものが多いグループが、今のあなたに近い原因です。複数のグループに当てはまるときは、いちばん多いものから考えてみましょう。

セルフチェック

当てはまる例
A仕事の量
定時で終わる日がほとんどない/担当している仕事が前より明らかに増えた/休んだ人の分まで回ってくる
B抱え込み
困っていても自分から相談しない/「自分がやったほうが早い」と思う/仕事を人に任せるのが苦手
C断れなさ
頼まれると、忙しくても「いいですよ」と言ってしまう/自分の担当外の仕事も引き受けている/断ったあとに罪悪感がある
D職場の仕組み
何を優先すればいいか決まっていない/指示や締め切りがよく変わる/急ぎの仕事が次々と割り込んでくる

グループ別、次にすること

次にすること
A仕事の量
次の章のSTEP1「仕事をすべて書き出す」で量を見える化し、STEP2「優先順位を上司とすり合わせる」で減らせる仕事を相談する
B抱え込み
次の章のSTEP1「仕事をすべて書き出す」とSTEP4「自分が背負う範囲を決める」を試す
C断れなさ
次の章のSTEP3「引き受ける前の返し方を決めておく」を試し、STEP4「自分が背負う範囲を決める」で線を引く
D職場の仕組み
次の章のSTEP2「優先順位を上司とすり合わせる」を試す。変わらないときは、「残る・異動・転職」の選び方を読む

眠れない、食欲がない、気分の落ち込みが続くなど、心や体の不調が続くときは、仕事の工夫よりも先に、休むことと、医療機関や勤め先の産業医などへの相談を優先してください。

仕事のキャパオーバーを減らす4ステップ

仕事のキャパオーバーを減らす4ステップ

キャパオーバーを減らすには、仕事を書き出して見える化し、優先順位をすり合わせ、引き受け方と背負う範囲を決める、の順番で進めるのが近道です。セルフチェックで当てはまったグループに合わせて、できるものから始めてみましょう。

今日パンクしそうなときは、まずこの3つ
  • 今日中でなくてもいい仕事を1つ決めて、いったん手を止める
  • 締め切りに間に合わなそうな仕事は、相手に早めに「〇時になりそうです」と見通しを伝える
  • 5分だけ席を離れて、画面から目を離し、ゆっくり呼吸を整える

少し落ち着いたら、次の4ステップで仕事量そのものを減らしていきましょう。

STEP
仕事をすべて書き出す(グループA・B)

頭の中にある仕事を、大きいものも小さいものも、すべて紙やスマホのメモに書き出します。それぞれに「締め切り」と「かかりそうな時間」を書き添えると、「今の量は1日の時間に収まらない」という事実が、自分にも周りにも見えるようになります。

書き出したリストは、STEP2で上司に相談するときの材料にもなります。

STEP
優先順位を上司とすり合わせる(グループA・D)

STEP1のリストを見せながら、「今この5つを抱えていて、全部を今週中に終えるのは難しいです。どれを先に進めればいいか相談させてください」のように、事実と相談したいことをセットで伝えます。

「どれを後回しにしていいか」「誰かに渡せる仕事はあるか」まで決められると、量そのものが減ります。

STEP
引き受ける前の返し方を決めておく(グループC)

その場で「いいですよ」と言わずにすむよう、返し方を先に決めておきます。たとえば「今〇〇を進めていて、手が空くのは木曜になりそうです。それでも大丈夫ですか?」と、今の状況と、できる時期を伝える方法があります。

きっぱり断れなくても、「いつならできるか」を伝えるだけで、仕事が一度に重なるのを防げます。

STEP
自分が背負う範囲を決める(グループB・C)

「ここまでは自分の担当」「ここからは相談して決める」という線を、自分の中で決めておきます。全部を完璧にやろうとしないのも、長く働き続けるための大切な工夫です。

「私がすべてをやれなくても、なんとかなる」と思えると、抱え込みが減っていきます。

上司に相談しにくい、上司との関係そのものがつらいときは、上司と合わないときの原因の見分け方と「残る・異動・転職」の選び方もあわせて読んでみてください。

それでも減らないときの選び方|残る・異動・転職

それでも減らないときの選び方|残る・異動・転職

4ステップを試しても仕事量が変わらないときは、「工夫して残る→異動を相談する→転職を考える」の順番で考えると、勢いで辞めて同じ悩みをくり返すことを防げます。ただし、次のようなときは、この順番にこだわる必要はありません。

すぐに離れることを考えていいサイン
  • 心や体の不調が続いている(眠れない、食欲がない、朝起きられないなど)
  • 長時間の残業が当たり前になっていて、相談しても変わる見込みがない
  • パワハラなど、人格を否定するような言動が続いている

こうした状態は、あなたのキャパの問題ではありません。工夫を続けるより、まずは信頼できる人や医療機関、社内外の窓口に相談し、休むことや職場を離れることも考えてください。心の不調や働き方の相談先は、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」でも調べられます。

当てはまらないときは、次の順番で考えてみましょう。

順番選択肢と、こんなときに考えたい
1まず、工夫して残る
仕事を書き出して相談したら、優先順位の調整や分担で量が減りそうなとき
2だめなら、異動を相談する
会社は好きだけれど、今の部署の仕事量や進め方が変わる見込みがないとき
3それでも変わらなければ、転職を考える
異動が難しい、または会社全体で人手不足や長時間労働が続いているとき

異動を考えるときは、異動したいときの伝え方と社内公募・社内転職の進め方で、上司への伝え方を確認できます。転職を考えるときは、「何がつらかったか」だけでなく、「どんな働き方なら無理なく力を出せるか」を先に言葉にしておくと、次の職場で同じキャパオーバーをくり返しにくくなります。

次の仕事や働き方を考えるなら、自分の強みが活きて、無理なく続けられる仕事の方向性を知っておくと選びやすくなります。LadyCarryの無料の適職診断で、強みや働き方の傾向から向いている仕事の方向性を確かめてみてください。

【体験談】キャパオーバーから働き方を見直した卒業生

【体験談】キャパオーバーから働き方を見直した卒業生

ここからは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生2人の例を紹介します。仕事量の多さと、抱え込みすぎ。キャパオーバーの原因は違いますが、2人とも自分を知ったことで、無理なく働ける環境を考えられるようになりました。

抱え込みに悩んでいたパートのTさん|自分が背負う範囲を決められた

パートとして働いていたTさんは、本来自分が頑張るべき範囲を越えて仕事を背負い込み、同じ時給なのに責任感の低い同僚にイライラを募らせていました。1年以上時給が変わらないことへの不安もあったそうです。LadyCarryの受講で人生や才能を振り返るなかで、幼いころからの「努力して当然」「完璧に振る舞わなければならない」という強い責任感が、仕事を背負い込む原因になっていたと気づきました。

受講後は「私がすべてをやれなくてもなんとかなる」と思えるようになり、必要以上の責任感を感じずに、リラックスして仕事ができるようになったといいます。さらに、スピードばかりを求められる環境より、自分の計画性や正確さが正当に評価され、黙々と進められる環境が向いているとはっきりわかったことから、データ入力・チェック業務や経理アシスタントを軸に、転職活動を進めています。

Tさんの例は、この記事の原因でいうと原因2の「一人で抱え込んでいる」にあたります。自分が背負うべき範囲に線を引くという考え方は、4ステップのSTEP4(自分が背負う範囲を決める)に近いものです。抱え込みを手放したうえで、時給への不安や自分に合う環境を考え、「残る・異動・転職」のうち転職を選んだケースです。

Tさんが過度な責任感を手放し、強みを活かせる環境へ進むまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

業務量の多さに限界を感じていたAさん|自分の軸で次の仕事を選んだ

繊維専門商社で販売対応や進行管理、経理を担当していたAさんは、毎日の業務量が多く、残業しなければ終わらないのに残業代は出ない環境で働いていました。「慣れれば定時で帰れる」と言われて頑張っていたものの、やりがいを感じる瞬間も少なく、心も体も限界を感じ、体調を崩して転職先が決まる前に退職しています。

LadyCarryの受講では、人生を振り返る「人生分析」で、小学生のころに自分のアイデアを形にして評価された経験が、「考えたものをカタチにして届けたい」という思いにつながっていると気づきました。その後、Webデザイナーとして新しい職場で働き始め、「限界突破しないでマイペースに進めばいい」と思えるようになったことが大きな変化だったと話しています。これは職種を変えたこと以上に、自分のペースを守っていいと思えるようになったという、考え方の変化です。

Aさんの例は、原因1の「仕事の量そのものが多すぎる」にあたります。量そのものが多い職場では、一人の工夫だけで抱えきれないこともあります。Aさんは体調を崩してから職場を離れましたが、今キャパオーバーを感じている方は、不調が出る前に休むことや相談、異動・転職の検討を始めてみてください。

Aさんが自分の軸で理想のキャリアを見つけるまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

自分に合う働き方を一人で見つけにくいときは

自分に合う働き方を一人で見つけにくいときは

キャパオーバーは、原因を分けて仕事の量や抱え方を見直すことで、少しずつ軽くできます。ただ、「どこまでなら無理なく働けるか」「どんな環境なら力を出せるか」という自分の基準がないままだと、部署や職場を変えても同じキャパオーバーをくり返しやすくなります。そしてこの基準は、自分では当たり前すぎて気づきにくいものです。TさんもAさんも、コーチと一緒にこれまでの経験を振り返るなかで、自分のくせや大切にしたいことに気づいています。

LadyCarryでは、自分を知ることをこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。キャパオーバーのくり返しから抜け出すために、自分が無理なく力を出せる働き方を考えるヒントが得られます。画面オフ・マイクオフで聞くだけでも参加できるので、忙しい時期でも気軽にのぞいてみてください。

LadyCarryの無料オンラインセミナー
  • 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
  • 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
  • オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます

仕事の悩みを整理して、自分に合う解決策を見つける方法を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|キャパオーバーは「自分のせい」と決めつけず、原因から減らそう

まとめ|キャパオーバーは「自分のせい」と決めつけず、原因から減らそう

仕事のキャパオーバーは、あなたの能力だけで起きるものではなく、仕事の量・抱え込み・断れなさ・職場の仕組みのどれかが重なって起きることがほとんどです。

まずはセルフチェックで原因を見分け、仕事を書き出す、優先順位をすり合わせる、引き受ける前の返し方を決める、背負う範囲を決める、の4ステップから試してみましょう。それでも減らないときは、工夫して残る・異動を相談する・転職を考える、の順番で選んでいけば大丈夫です。心や体の不調が続くときは、休むことを先にしてください。

疲れがたまって働く気力がわかないときは、働きたくない・疲れたと感じたときの対処法も参考にしてください。転職や異動も含めて働き方を考えたい方は、こちらの記事も確認してください。

仕事のキャパオーバーについてよくある質問

キャパオーバーになるのは、キャパが狭いからですか?

そうとは限りません。仕事の量そのものが多い、優先順位が決まっていないなど、職場の配分や仕組みが原因のことも多くあります。

まずはセルフチェックで原因を分けて、自分の工夫で減らせることと、上司に相談すべきことを見分けましょう。

キャパオーバーを上司にどう伝えればいいですか?

抱えている仕事を書き出したリストを見せながら、「全部を期限内に終えるのは難しいので、優先順位を相談させてください」と、事実と相談したいことをセットで伝えるのがおすすめです。

「つらいです」と気持ちだけを伝えるより、上司も対応を考えやすくなります。

キャパオーバーで仕事を辞めたいのは甘えですか?

甘えではありません。ただ、原因がわからないまま辞めると、次の職場でも同じ状態になることがあります。

セルフチェックで原因を見分け、工夫して残る・異動を相談する・転職を考える、の順番で考えてみてください。心や体の不調があるときは、休むことを先にしましょう。

キャパオーバーで休みたいときは、休んでもいいですか?

眠れない、食欲がないなど心や体の不調が続いているときは、休むことを優先してください。医療機関や勤め先の産業医などに相談すると、休み方や仕事の調整についても一緒に考えてもらえます。

仕事がキャパオーバーなのは自分のせい?原因の見分け方と、仕事量を減らす4ステップ

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