異動したいときはどうする?伝え方と社内公募・社内転職の進め方、転職と迷ったときの選び方

異動したいときはどうする?伝え方と社内公募・社内転職の進め方、転職と迷ったときの選び方

「今の部署がつらい。でも、会社を辞めるほどではない」「同じ会社で、別の仕事をやってみたい」。そんなふうに、異動したい気持ちを抱えたまま、誰にも言えずにいませんか。

異動したいと思ったら、まず「なぜ異動したいのか」と「異動先で何をしたいか」を言葉にし、会社の制度に合わせて前向きな理由で伝えるのが近道です。異動は、会社を辞めずに、働く場所や仕事内容を変えられる選択肢の1つです。

この記事では、会社を辞めずに仕事を変える「社内転職」の3つの方法(異動希望・社内公募・社内FA)、異動したい理由の整理のしかた、伝え方の4ステップと例文、異動か転職かで迷ったときの選び方、LadyCarry卒業生の実例を紹介します。

この記事のポイント
  • 異動したい理由を「環境」「仕事内容」「将来の経験」の3つに分けると、伝え方と次の一歩が決まる
  • 異動の希望は、制度とタイミングを調べてから、不満ではなく「異動先でやりたいこと」を中心に伝える
  • まず社内でできることを試し、やりたい仕事が社内にないときに転職を考える順番がおすすめ
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「異動するとしても、どんな仕事が自分に合うのかわからない」と感じている方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?

いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。異動先の希望を考える材料として活用してみてください。

目次

会社を辞めずに仕事を変える「社内転職」とは?異動・社内公募・社内FAの違い

会社を辞めずに仕事を変える「社内転職」とは?異動・社内公募・社内FAの違い

異動したい気持ちは、甘えではありません。今の会社の中で、自分に合う働き方を探そうとしているサインです。会社を辞めずに部署や仕事内容を変えることを、まとめて「社内転職」と呼ぶことがあります。社内転職を実現する方法には、主に「異動希望」「社内公募」「社内FA」の3つがあります。

方法どんな仕組み?
異動希望を伝える上司との面談や、会社の自己申告の仕組みで「この部署に移りたい」と希望を出す。決めるのは会社
社内公募に応募する会社が社内向けに募集しているポジションに、自分から応募する。選考があることが多い
社内FA制度を使う自分から「この仕事がしたい」と手を挙げ、受け入れてくれる部署を探す。導入しているかどうかは会社によって違う

いちばん身近なのは異動希望を伝える方法で、社内公募や社内FA制度は、会社に制度がある場合に使える方法です。制度があるかどうかや呼び方は会社によって違うので、まず就業規則や社内の掲示、人事のお知らせで確かめましょう。

異動したい理由を3つに分けて整理する

異動したい理由を3つに分けて整理する

異動したい理由によって、伝え方も、異動で解決しやすいかどうかも変わります。まずは自分の理由がどれに近いかを確かめてみましょう。

理由1|人間関係や職場の環境を変えたい

上司や同僚と合わない、職場の雰囲気が重いなど、環境が理由の場合は、異動で解決しやすいことが多いです。ただ、「何がつらいのか」を具体的にしておかないと、異動先でも同じことで悩むことがあります。上司との関係に悩んでいる方は、上司と合わないときの原因の見分け方も参考にしてください。

理由2|今とは違う仕事内容に挑戦したい

今の仕事に飽きてしまった、ほかの部署の仕事に興味があるなど、仕事内容が理由の場合は、社内にやりたい仕事があるかどうかがポイントです。今の仕事がつまらない理由から整理したい方は、仕事がつまらないときの原因と選び方もあわせて読んでみてください。

理由3|将来に向けて別の経験を積みたい

数年後にやりたい仕事があり、そのために今の会社で積める経験を増やしたい場合です。「新しい経験を積みたい」という理由は、前向きな希望として伝えやすいものです。将来の方向性から考えたい方は、キャリアプランの作成ステップも参考にしてください。

当てはまる理由別、特に力を入れたいこと

次の章の4ステップは、どの理由でもSTEP1から順に進めます。そのうえで、理由ごとに特に力を入れたいところは次のとおりです。

理由特に力を入れたいこと
1環境を変えたい
STEP1で「何がつらいのか」と「どんな環境なら力を出せるか」を具体的に書き出す。直属の上司に話しにくければ、STEP3で人事やさらに上の上司を相談相手に選ぶ
2違う仕事内容に挑戦したい
STEP1で「挑戦したい仕事」を言葉にし、STEP2で社内公募の募集や、行きたい部署の仕事内容を重点的に調べる
3将来に向けて経験を積みたい
STEP1で将来やりたいことを書き出し、STEP4の例文のように、異動先で積みたい経験とセットで伝える

心身の不調が続いているときは、異動を考える前に、まず休むことを優先してください。会社の産業医や、医療機関に相談することも大切です。

「異動先で何をしたいか」がまだ浮かばないときは、LadyCarryの無料の適職診断で、強みや価値観、働き方の傾向から向いている仕事の方向性を確かめてみてください。異動先の希望を考える手がかりになります。

異動したいときの進め方4ステップ|伝え方と例文

異動したいときの進め方4ステップ|伝え方と例文

異動の希望は、理由と希望を整理し、制度とタイミングを調べてから、前向きな言葉で伝えると受け止めてもらいやすくなります。

STEP
異動したい理由と、異動先でやりたいことを書き出す

「なぜ今の部署を離れたいのか」と「異動先で何をしたいのか」を、それぞれ書き出します。不満だけでなく、「次はこんな仕事・環境で力を出したい」まで言葉にしておくことが大切です。

自分が大切にしたいことがわからないときは、キャリアアンカー(仕事選びで譲れない価値観)も手がかりになります。

STEP
社内の制度と、行きたい部署の仕事を調べる

会社が異動の希望を聞く時期(自己申告の時期)、社内公募の有無、応募できる条件(在籍年数など)を、就業規則や社内の掲示で確かめます。行きたい部署がある場合は、その部署の人や、異動した経験のある人に仕事内容を聞いてみるのもおすすめです。

STEP
伝える相手とタイミングを決める

基本は直属の上司に、評価面談や、会社が異動の希望を聞く時期(自己申告の時期)に合わせて伝えます。忙しい時期を避け、「ご相談したいことがあります」と時間をとってもらいましょう。

直属の上司との関係が異動したい理由の場合は、人事の担当者や、さらに上の上司に相談する方法もあります。

STEP
前向きな理由で伝える

「今の部署が嫌だから」ではなく、「異動先でこんなことをしたい」「この経験を活かしたい」を中心に伝えます。今の仕事も最後まで責任を持って続ける姿勢を見せると、話を聞いてもらいやすくなります。

異動の希望を伝えるときの例文

異動したい理由の3つのタイプごとに、伝え方の例を紹介します。自分の言葉に置きかえて使ってみてください。

理由1|環境を変えたい場合
  • 「今の部署で学んだことを活かしながら、もう少し落ち着いて業務に集中できる環境で力を出したいと考えています。〇〇部のように、チームで相談しながら進める働き方が自分には合っていると感じています」
理由2|違う仕事内容に挑戦したい場合
  • 「社内の〇〇の仕事に関心があり、自分でも勉強を始めています。今の業務で身につけた△△の経験を活かして、〇〇部で挑戦させていただけないでしょうか」
理由3|将来に向けて経験を積みたい場合
  • 「将来は〇〇の分野で力を発揮したいと考えています。そのために、まずは社内の△△部で□□の経験を積みたいです。今の部署での経験も、その仕事に活かせると考えています」

異動の希望を伝えるときに避けたいこと

今の部署や特定の人への不満だけを伝える、周りの人の悪口を言う、「希望が通らなければ辞めます」と強く迫る、といった伝え方は避けましょう。希望を伝えても、すぐに叶うとは限りません。時期や会社の事情もあるので、長い目で見て、何度か相談を重ねるつもりでいると気持ちが楽になります。

異動か転職か迷ったときの選び方

異動か転職か迷ったときの選び方

迷ったときは、まず社内でできることを試し、それでも難しいとき、またはやりたい仕事が社内にないときに転職を考える順番がおすすめです。状況ごとの考え方は次のとおりです。

今の状況まずすること → だめなら次にすること
会社や仕事は好きだが、今の部署の人間関係がつらいまず異動を相談する → 叶わなければ、転職も考える
社内にやりたい仕事があるまず異動希望や社内公募で挑戦する → 通らなければ、時期を改めるか、同じ仕事ができる会社への転職を考える
やりたい仕事が社内にないまず転職の軸を決めて、求人を調べる → 迷うときは、今の会社で経験を積みながら準備する
会社の方針や働き方そのものが合わないまず何が合わないかを書き出す → 異動では変わらないことが多いので、転職を考える
心身の不調が続いているまず休む・産業医や医療機関に相談する → 落ち着いてから、異動や転職を考える

異動希望や社内公募は、結果が出るまでに時間がかかることもあります。迷う場合は、社内で挑戦しながら、転職の軸を考えたり求人を見たりする準備を並行しておくと、気持ちに余裕が持てます。

転職を考えるときは、次の職場で大切にしたいことを先に決めておくと、また同じ理由で悩むのを防げます。決め方は転職の軸の決め方4ステップと例で紹介しています。転職するかどうか自体に迷っている方は、転職したいけど迷うときの決め方も参考にしてください。未経験の職種に挑戦したい方は、キャリアチェンジの進め方5ステップも読んでみてください。

【体験談】異動をきっかけに、働き方を見直した卒業生

【体験談】異動をきっかけに、働き方を見直した卒業生

ここからは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生2人の例を紹介します。Sさんは転職せずに社内で部署が変わり、Mさんは異動で環境を整えたうえで、次の道を選びました。2人とも、自分を振り返ったことで、転職だけではない選択肢が見えています。

営業職のSさん|「人のため」に力を出せると気づき、社内の管理部門へ

Before
  • 「売るための会話」に違和感があり、苦手な営業の仕事がつらく、体調も崩しがちだった
After
  • 転職せずに社内の管理部門へ。予算決めや新卒採用、イベント企画を担当

入社2年目で営業をしていたSさんは、人と話すこと自体は苦手ではないものの、「売るための会話」にどうしても違和感がありました。苦手な仕事を毎日続けるのがつらく、体調も崩しがちだったといいます。

LadyCarryの受講で幼少期から振り返ると、部活で先輩たちのために必死で練習した経験から、「人のため」のほうが力を発揮できると気づきました。キャリアの軸を書き出すと、いちばん大事なのは「誰かの役に立てる仕事、サポートができる仕事」。まずは今の会社で人事総務の実務経験を積み、将来は大学事務やカウンセラー系の資格も視野に入れる道が見えてきたそうです。

現在は、転職はせずに社内で部署が変わり、管理部門で予算決めや新卒採用、イベントの企画などを担当しています。部署が変わってやる気が出てきたうえ、今まで一人で抱えていた仕事を人に任せられるようにもなりました。営業の仕事がつらいとき、営業そのものが合わないのか条件が合わないのかを見分ける方法は、営業に向いてないと感じたときの見分け方と次の道の選び方で紹介しています。

いつも「なにか違う」と思いながら、もやもやしていました。その経験を振り返って、自分は人のためのほうが力を発揮できるのだと気づきました。まずは今の会社で人事総務の実務経験を積み、将来は大学事務やカウンセラー系の資格も視野に入れる、という道のりが見えてきました。部署が変わって職場環境も少し変わり、仕事に対する姿勢が変わって、やる気やモチベーションが出てきたのを感じています。

この記事でいうと

異動したい理由の3つのタイプでいえば、「理由2|今とは違う仕事内容に挑戦したい」から始まり、自己分析で将来の方向性が見えたことで、「理由3|将来に向けて別の経験を積みたい」の形で社内の道を選んだ例です。

Sさんが自己分析で自信をつかみ、社内で新しい道へ進むまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

医師事務のMさん|部署異動で環境を整え、落ち着いて次の道を選んだ

Before
  • 事務職員が下に見られることが多く、正当に評価されていないと感じていた
After
  • 部署異動で温かい職場へ。その後、経理を目指して派遣で経験を積む道を選んだ

医師事務として働いていたMさんは、それまでに2回、短期間での転職を経験していました。当時の職場では事務職員が下に見られることが多く、正当に評価されていないと感じていたそうです。

LadyCarryの1回目のセッションで「もっと欲を出してもいい」「周りに合わせなくてもいい」という話になり、それをきっかけに部署異動を申し出ることができました。異動先は年上の方が多くて余裕があり、温かい職場だったといいます。5年後、10年後を考えるなかで転職だけではない選択肢が見え、焦らずに進められそうだと思えたそうです。

とにかく逃げたいという気持ちが強く、マイナスの方向しか見えなくなっていたと思います。1回目のセッションで「もっと欲を出してもいい」「周りに合わせなくてもいい」という話になり、それをきっかけに部署異動を申し出ることができたんです。異動先は年上の方が多くて余裕があり、人の悪口も聞こえない温かい職場でした。5年後、10年後にどうなっていたいかを考えるなかで、転職だけではない選択肢が見えてきたんです。

その後Mさんは、適職リサーチで組織を影から支える仕事に惹かれていると気づき、経理を目指すことにしました。経理は経験者を優遇する求人が多かったため、まずは派遣で経験を積み、5年後に経理や総務の正社員を目指すプランを選んでいます。

この記事でいうと

3つのタイプでいえば「理由1|人間関係や職場の環境を変えたい」にあたり、異動で環境を整えてから、落ち着いて次の一歩を考えた例です。異動がゴールではなく、自分に合う道を焦らず選ぶための一歩になりました。

Mさんが「欲を出していい」と知って経理への道を選ぶまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

異動先の希望を一人で決めにくいときは

異動先の希望を一人で決めにくいときは

異動したい気持ちがあっても、「異動先で何をしたいか」まで言葉にするのは、一人だと難しいものです。自分の軸があいまいなまま異動すると、異動先でも同じモヤモヤを抱えることがあります。SさんもMさんも、自分の強みや大切にしたいことを振り返ったことで、社内での選び方が変わりました。

LadyCarryでは、自分を知ることをこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。自分の強みや価値観を整理して、異動・転職・今の仕事を続けるのどれを選ぶかを考えるヒントが得られます。画面オフ・マイクオフで聞くだけでも参加できるので、気軽にのぞいてみてください。

LadyCarryの無料オンラインセミナー
  • 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
  • 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
  • オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます

異動や転職を含めて、自分に合う働き方の選択肢を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|異動は、会社を辞めずに働き方を変える選択肢

まとめ|異動は、会社を辞めずに働き方を変える選択肢

異動したいと思ったら、理由と異動先でやりたいことを言葉にし、会社の制度とタイミングに合わせて、前向きな理由で伝えましょう。

異動したい理由は、環境・仕事内容・将来の経験の3つに分けると整理しやすくなります。異動か転職かで迷ったときは、まず社内でできることを試し、やりたい仕事が社内にないときに転職を考える順番がおすすめです。異動したい気持ちは、自分に合う働き方を探し始めたサインです。小さく相談するところから始めてみましょう。

今の職場に居場所がないと感じている方は、こちらの記事も確認してください。

異動したいときのよくある質問

異動したいと伝えると、評価が下がったり気まずくなったりしませんか?

伝え方によって受け止められ方は変わります。不満だけを伝えるのではなく、異動先でやりたいことや活かしたい経験を中心に伝えましょう。

希望がすぐに通らなくても、今の仕事に責任を持って取り組み続ける姿勢を見せておくと、気まずさを残しにくくなります。

入社1〜2年目でも、異動を希望していいですか?

希望を伝えること自体はできます。ただ、社内公募には在籍年数などの応募条件がある場合もあるので、先に会社のルールを確かめておきましょう。

異動の希望が通らなかったら、どうすればいいですか?

まずは通らなかった理由や、いつなら可能性があるかを聞いてみましょう。時期を改めて相談したり、社内公募を待ったりする方法もあります。

それでも難しく、やりたい仕事が社内にない場合は、転職も選択肢の1つです。

社内公募に応募したことは、今の上司に知られますか?

応募の情報がどこまで共有されるかは、会社によって違います。不安なときは、募集要項を読んだうえで、人事に「選考中の情報は、どの段階で今の上司に伝わりますか」と事前に確かめておくと安心です。

異動したいときはどうする?伝え方と社内公募・社内転職の進め方、転職と迷ったときの選び方

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