転職の軸とは?決め方4ステップと例|条件だけで選ばないための考え方

転職の軸とは?決め方4ステップと例|条件だけで選ばないための考え方

転職サイトを見ても、どの求人も良さそうに見えて決められない。面接で「転職の軸は何ですか?」と聞かれても、うまく答えられない。そんなモヤモヤを感じていませんか。

転職の軸とは、仕事を選ぶときに「これだけは大切にしたい」と決めておく判断基準のことです。給与や休日などの条件だけでなく、「何にやりがいを感じるか」「どんな強みを活かしたいか」まで言葉にしておくと、求人選びにも面接にも使える軸になります。

この記事では、面接の答え方を覚える前の「自分の軸を言葉にする」ところから、転職の軸の決め方4ステップ、20〜30代女性の例、LadyCarry卒業生の実例までを紹介します。

この記事のポイント
  • 転職の軸は「やりがいの軸」「強みの軸」「働き方の軸」の3つに分けて考えると決めやすい
  • 今の仕事のモヤモヤを裏返すと、軸の材料になる。3つの種類から1つずつ選び、譲れない軸を1つ決める
  • 決めた軸は、求人票と面接で「本当に満たせるか」を確かめるために使う
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「自分が何を大切にしたいのか、まだよくわからない」と感じている方は、まずLadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?

いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。転職の軸を考える材料として活用してみてください。

目次

転職の軸とは?「条件」や「転職理由」との違い

転職の軸とは?「条件」や「転職理由」との違い

転職の軸とは、たくさんの求人の中から「自分に合う会社」を選ぶための、自分だけの判断基準です。この記事では、転職の軸を次の3つに分けて考えます。

軸の種類考えるときの問いと例
やりがいの軸「どんなときに、うれしい・楽しいと感じる?」
例:人の役に立っている実感がある、新しいことを学び続けられる
強みの軸「どんな力を活かして働きたい?」
例:人の話を聞く力を活かせる、これまでの事務経験を活かせる
働き方の軸「どんな環境・条件なら長く続けられる?」
例:土日祝が休み、相談しやすいチーム、在宅勤務ができる

給与や休日、勤務地などの「条件」は、3つのうちの働き方の軸に入ります。条件だけで選ぶと、入社してから「仕事内容にやりがいを感じない」と、同じモヤモヤをくり返しやすくなります。やりがいの軸と強みの軸も一緒に考えておきましょう。

また、転職理由と転職の軸は似ていますが、向いている方向が違います。転職理由は「今の職場を離れたい理由」、転職の軸は「次の職場を選ぶ基準」です。転職するかどうかから迷っている方は、転職したいけど迷うときの決め方も参考にしてください。

転職の軸が決まらない3つの理由

転職の軸が決まらない3つの理由

転職の軸が決まらないのは、考える材料が足りないか、考え方の順番が合っていないことがほとんどです。当てはまるものを確かめてみましょう。

理由1|給与や休日などの条件だけで考えている

条件は数字で比べやすいので、求人を見るとつい条件から選びたくなります。でも、条件がそろった求人はたくさんあるため、条件だけでは1社にしぼりきれません。

理由2|「やりたいこと」がないと軸は作れないと思っている

やりたい仕事がはっきりしていなくても、軸は作れます。「こんな働き方はしたくない」「こんなときはうれしかった」という気持ちも、立派な軸の材料です。

理由3|大切にしたいことが多すぎて、優先順位がない

あれもこれも大切にしたいと思うのは自然なことです。ただ、すべてを満たす求人はなかなかありません。優先順位がないと、どの求人にも「ここが足りない」と感じて決められなくなります。

当てはまる理由別、次にすること

理由次にすること
1条件だけで考えている
次の章のSTEP2「3つの軸に分けて言葉にする」で、やりがいの軸と強みの軸を足す
2やりたいことがないと軸は作れないと思っている
次の章のSTEP1「モヤモヤとうれしかったことを書き出す」から試す
3大切にしたいことが多すぎる
次の章のSTEP1・2で書き出して3つの種類に分けたあと、STEP3「3つにしぼり、譲れない軸を1つ決める」で優先順位をつける

「大切にしたいことがすぐに出てこない」ときは、LadyCarryの無料の適職診断で、強みや価値観、働き方の傾向をのぞいてみてください。軸を言葉にするときの手がかりになります。

転職の軸の決め方4ステップ

転職の軸の決め方4ステップ

転職の軸は、今の仕事で感じていることを書き出し、3つの軸に分けて、優先順位をつける順番で決めると迷いにくくなります。

STEP
今の仕事の「モヤモヤ」と「うれしかったこと」を書き出す

これまでの仕事を振り返り、「モヤモヤしたこと」と「うれしかったこと」をそれぞれ5つほど書き出します。大きな出来事でなくても、「この作業をしているときは時間を忘れる」「この会議の前は気が重い」のような小さなことで大丈夫です。

自分の強みや価値観を深く振り返りたいときは、転職に活かす自己分析のやり方も参考にしてください。

STEP
3つの軸に分けて言葉にする

STEP1で書いたことを、やりがいの軸・強みの軸・働き方の軸の3つに分けます。モヤモヤしたことは、裏返すと「次は大切にしたいこと」になります。下の言い換え表も参考にしてください。

STEP
3つにしぼり、譲れない軸を1つ決める

やりがい・強み・働き方の3つの種類から、それぞれいちばん大切なものを1つずつ選び、合計3つにしぼります。そのうち「これが満たされないなら転職する意味がない」と思うものを1つ、譲れない軸に決めましょう。残りの2つは「できれば満たしたい軸」です。

迷ったときは、キャリアアンカー(仕事選びで譲れない価値観)の8つのタイプも手がかりになります。

STEP
求人と面接で確かめる

決めた軸は、求人を選ぶときと面接のときに「この会社で本当に満たせるか」を確かめるために使います。まずは譲れない軸を満たしているかを求人票で確かめ、わからないところを面接で質問しましょう。軸の種類ごとの確かめ方と、面接での伝え方は、下の表と例を参考にしてください。

モヤモヤから軸への言い換え表

今の仕事のモヤモヤ言い換えた転職の軸
同じ作業のくり返しで、やりがいを感じないやりがいの軸
新しいことを学びながら成長できる
人の話を聞くのが得意なのに、一人で黙々とする作業ばかり強みの軸
人の話を聞く力を活かせる
土日に休めず、友人や家族と予定が合わない働き方の軸
土日祝が休み
職場の空気が重く、意見や相談をしにくい働き方の軸
相談しやすいチームで働ける
残業が多く、平日に自分の時間がとれない働き方の軸
残業が少なく、メリハリをつけて働ける
頑張っても評価されている実感がない働き方の軸
成果や取り組みをきちんと見てもらえる評価制度がある

軸を求人選びで確かめるポイント

軸の種類によって、求人で確かめる場所が違います。まず求人票と会社のサイトで確かめ、わからないところは面接の質問で確かめる順番がおすすめです。

軸の種類確かめる場所
やりがいの軸求人票の「仕事内容」「入社後の役割」。わからなければ面接で「1日の仕事の流れ」を聞く
強みの軸求人票の「求める人物像」「歓迎スキル」。面接で「活躍している人の共通点」を聞く
働き方の軸求人票の「勤務時間」「休日」「評価制度」。面接で「残業の多さ」や「チームの人数」を聞く

面接で「転職の軸は?」と聞かれたときの伝え方

面接官は、転職の軸を聞くことで、あなたの大切にしたいことと自社の仕事が合っているか、入社後に同じ理由で辞めてしまわないかを確かめたいと考えています。そのため、「軸」+「そう思うようになった経験」+「応募先とどう重なるか」の順番で伝えると、わかりやすくなります。

伝え方の例(事務職から人と関わる仕事を目指す場合)
  • 軸:人の役に立っている実感を持てる仕事を大切にしています
  • 経験:今の事務の仕事で、社内の問い合わせに答えて「助かった」と言われるときに、いちばんやりがいを感じてきました
  • 応募先との重なり:御社の仕事は、お客様の困りごとを直接聞いて解決する役割だと伺い、自分の軸に合うと感じました

自分のために決めた軸は、そのまま面接の答えの原案になります。面接用に一から答えを作り直す必要はなく、決めた軸に「応募先でどう活かせるか」を足せば、答えになります。今の仕事への不満(本音)は、上の言い換え表のように「次に大切にしたいこと」の形にして伝えましょう。

転職の軸の例|20〜30代の働く女性の場合

転職の軸の例|20〜30代の働く女性の場合

4ステップに沿って、3つの軸の種類から1つずつ選び、そのうち1つを譲れない軸に決めた例を紹介します。どの例も、モヤモヤとうれしかったことから軸を言葉にしているのがポイントです。(実在の人物ではなく、書き方の例です)

例1:販売職・入社4年目
  • モヤモヤ:シフト制で土日に休めない/売上の数字ばかり追いかけるのがつらい
  • うれしかったこと:新人スタッフの相談にのって、「おかげで続けられた」と言われた
  • 譲れない軸(働き方):土日祝が休み
  • できれば(やりがい):人の成長を支えられる
  • できれば(強み):人の話をじっくり聞く力を活かせる
例2:事務職・入社6年目
  • モヤモヤ:決まった作業のくり返しで、成長している実感がない
  • うれしかったこと:Excelで作業の手順を見直して、チームの残業が減った
  • 譲れない軸(やりがい):新しいことを学びながら成長できる
  • できれば(強み):仕組みを考えて効率よくする力を活かせる
  • できれば(働き方):在宅勤務ができる
例3:営業職・入社3年目
  • モヤモヤ:毎月の数字に追われて、お客様とじっくり向き合えない
  • うれしかったこと:契約後もフォローしたお客様から、「あなたに相談してよかった」と言われた
  • 譲れない軸(やりがい):お客様と長く関わり、役に立てる
  • できれば(強み):相手の困りごとを聞き出す力を活かせる
  • できれば(働き方):個人の数字だけで評価されない
書き込み用テンプレート
  • モヤモヤしたこと(STEP1):5つほど書く
  • うれしかったこと(STEP1):5つほど書く
  • 譲れない軸(STEP2・3):やりがい・強み・働き方の3種類のうち、いちばん大切な1種類から選ぶ
  • できれば満たしたい軸①(STEP2・3):残りの2種類のうち1つから選ぶ
  • できれば満たしたい軸②(STEP2・3):最後の1種類から選ぶ

軸が決まったら、実際に動き出す準備を進めましょう。転職活動の進め方は、転職活動の始め方とチェックリストでまとめています。

【体験談】条件ではなく軸で転職先を選んだ卒業生

【体験談】条件ではなく軸で転職先を選んだ卒業生

ここからは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生2人の例を紹介します。2人とも、自分の強みや価値観を振り返るなかで、転職の軸を言葉にしています。

メーカー事務のSさん|条件だけで探すのをやめて、エンジニア職へ

Before
  • 同じ作業のくり返しでやりがいを感じられず、給与や休日数ばかりを気にして求人を見ていた
After
  • 転職の軸が見つかり、本当にやりたかったエンジニア職へ転職

メーカーで事務職として受発注や在庫管理を担当していたSさん。安定して働けてはいたものの、同じ作業のくり返しでやりがいを感じられず、土曜出勤もあってプライベートとの両立にも不満を抱えていました。転職活動をしても、給与や休日数ばかりを気にして求人を見ていたといいます。

LadyCarryの受講で、自分では当たり前だと思っていた「責任感」や「素直さ」が強みだと知ったSさん。いちばんの収穫は「自分の転職の軸が見つかったこと」だったそうです。求人を見る基準が、「どんな環境で力を発揮できるか」「何にやりがいを感じるか」に変わり、本当にやりたかったエンジニア職への転職を実現しました。

Sさん/24歳

安定して働けてはいましたが、同じ作業の繰り返しでやりがいを感じられなくなっていたんです。これまでは給与や休日数ばかりを気にして求人を見ていましたが、受講後は「どんな環境で力を発揮できるか」「何にやりがいを感じるか」を基準に考えられるようになりました。結果として、本当にやりたいエンジニア職に挑戦でき、自信を持って面接にも臨めました。

この記事でいうと

この記事でいえば、「理由1|条件だけで考えている」状態から、やりがいの軸と強みの軸を足して選べるようになった例です。「何にやりがいを感じるか」はやりがいの軸、「どんな環境で力を発揮できるか」は強みの軸に近い考え方です。

Sさんが条件ではなく軸で転職先を選ぶまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

医療事務のIさん|3つの軸を整理して、支援員の道へ

Before
  • 土日祝に休めない働き方が続き、仕事とプライベートのメリハリがなかった
After
  • 仕事選びの軸を3つに整理し、支援員として内定

精神科のクリニックで医療事務として働いていたIさん。土日祝に休めない働き方が続き、仕事とプライベートのメリハリがないことに悩んでいました。「今の仕事が辛いのは逃げなのか、自分に合っていないからなのか」もわからなかったそうです。

LadyCarryの受講で、価値観や才能を振り返ったIさんは、誰一人置いていかずに関わろうとする力や、新しいことを学ぶのが好きな面が、これまでの仕事にも表れていたと気づきました。そして、「人の役に立てること」「土日休みでメリハリをつけられること」「医療や福祉の経験を活かせること」を仕事選びの軸として整理し、支援員として内定をつかんでいます。

今の仕事が辛いのは逃げなのか、それとも自分に合っていないからなのか、自分でも分からなかったんです。自分ではあたり前だと思っていたことが仕事に活かせると分かったときは、本当にうれしかったです。人の役に立てること、土日休みでメリハリをつけられること、医療や福祉の経験を活かせることを、仕事選びの軸として整理できました。

この記事でいうと

3つの軸に当てはめると、「人の役に立てる」がやりがいの軸、「医療や福祉の経験を活かせる」が強みの軸、「土日休み」が働き方の軸にあたる例です。

Iさんが当たり前の強みに気づいて支援員の道を選ぶまでのお話は、こちらのインタビューで読めます。

転職の軸を一人で言葉にしにくいときは

転職の軸を一人で言葉にしにくいときは

転職の軸は、書き出してみるだけでも頭の中が整理されます。ただ、やりがいの軸や強みの軸の土台になる価値観や強みは、自分では当たり前すぎて気づきにくいものです。SさんもIさんも、コーチと一緒に振り返るなかで、自分の強みや軸を言葉にしています。

LadyCarryでは、自分を知ることをこれからの選択につなげる考え方を学べる無料オンラインセミナーを開いています。一人で考えると、つい条件や思い込みだけで軸を決めてしまいがちです。セミナーでは、自己分析のコツを知り、自分の強みや価値観から求人選びに使える判断基準を組み立てるヒントが得られます。画面オフ・マイクオフで聞くだけでも参加できるので、気軽にのぞいてみてください。

LadyCarryの無料オンラインセミナー
  • 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
  • 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
  • オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます

今の仕事を続けるか転職するかも含めて、自分に合う働き方を考えたい方は、こちらの記事も確認してください。

まとめ|転職の軸は、自分のために決める判断基準

まとめ|転職の軸は、自分のために決める判断基準

転職の軸とは、仕事を選ぶときに「これだけは大切にしたい」と決めておく判断基準です。条件だけでなく、やりがいの軸と強みの軸も一緒に考えましょう。

軸が決まらないときは、今の仕事のモヤモヤとうれしかったことを書き出し、やりがい・強み・働き方の3つに分けて、譲れない軸を1つ決めてみてください。決めた軸は、求人票と面接で「本当に満たせるか」を確かめるために使います。自分のために決めた軸は、面接の答えの土台にもなります。

転職した後に「失敗したかも」と感じたときの考え方を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

転職の軸に関するよくある質問

転職の軸はいくつ決めればいいですか?

やりがい・強み・働き方から1つずつ、合計3つがおすすめです。そのうち「これが満たされないなら転職する意味がない」と思う軸を1つ決めておくと、求人を比べるときに迷いにくくなります。

給与や休日を転職の軸にするのはダメですか?

給与や休日を軸にしても問題ありません。長く働くために大切な働き方の軸です。

ただ、条件だけで選ぶと、入社後に仕事内容でモヤモヤしやすくなります。やりがいの軸か強みの軸も1つ足しておきましょう。

転職の軸と志望動機は、何が違いますか?

転職の軸は「あなたが仕事を選ぶ基準」、志望動機は「その会社を選んだ理由」です。

自分の軸と応募先の仕事がどう重なるかを伝えると、それがそのまま志望動機になります。

転職活動の途中で、軸が変わってもいいですか?

変わってもかまいません。求人を見たり面接を受けたりするなかで、大切にしたいことがはっきりしてくることもあります。

迷ったときは、STEP1で書き出したモヤモヤとうれしかったことに戻って見直しましょう。

転職の軸とは?決め方4ステップと例|条件だけで選ばないための考え方

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