出戻り転職はあり?前の職場に戻りたいときの後悔しない決め方4ステップ|戻る前に確かめたいこと

出戻り転職はあり?前の職場に戻りたいときの後悔しない決め方4ステップ|戻る前に確かめたいこと

「転職したけれど、前の職場のほうがよかったかもしれない」「戻りたい気持ちはあるけれど、出戻りなんて気まずいし、負けた気がする」。転職したあとにこんな迷いが出てくると、誰にも相談しにくく、一人で考え込んでしまいますよね。

出戻り転職は「あり」ですが、後悔しないためには、戻りたい理由を「人・仕事内容・待遇・今の職場とのギャップ」に分け、前に辞めた理由が今も残っていないかを確かめてから決めることが大切です。戻ることは負けではなく、選び直すことの1つです。

この記事では、今の仕事や将来にモヤモヤしている20〜30代の働く女性に向けて、前の職場に戻りたくなる理由の分け方、出戻り転職のメリット・デメリット、そして「戻る・今の職場で続ける・別の会社を探す」から選ぶ後悔しない決め方の4ステップを紹介します。LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生で、一度離れてから前の職場の良さに気づいた人の例もあわせて紹介します。

この記事のポイント
  • 出戻り転職は珍しくなく、受け入れる会社もある。戻ることは負けではなく、選び直しの1つ
  • 戻りたい理由を「人・仕事内容・待遇・今の職場とのギャップ」に分け、前に辞めた理由が今も残っていないかを確かめる
  • 4ステップ(理由を書き出す・辞めた理由を確かめる・3つの道を比べる・戻ると決めたら準備する)で決める
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「自分にはどんな強みがあって、どんな働き方が向いているんだろう」と感じている方は、LadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。

目次

出戻り転職はあり?前の会社に戻るのは珍しくない

出戻り転職はあり?前の会社に戻るのは珍しくない

出戻り転職は、決して珍しい選択ではありません。退職した人をもう一度迎え入れる会社もあり、戻りたいと考えたことがある人も少なくないことが、調査からもわかっています。

出戻り転職とは「一度辞めた会社にもう一度入ること」

出戻り転職とは、一度退職した会社に、もう一度社員として入ることです。会社によっては「アルムナイ採用」「カムバック採用」「ジョブリターン制度」などの名前で、元社員を迎え入れる仕組みを設けているところもあります(参考:マイナビ転職「転職で出戻りはあり?メリット・デメリットと成功させるポイントを紹介」)。アルムナイとは「卒業生」という意味で、元社員のことを指します。

出戻りを受け入れる会社は少なくない

マイナビが2024年に行った「中途採用・転職活動の定点調査」では、アルムナイ採用(出戻り採用)を実施している企業は40.9%でした。働く人の側でも、転職経験のある人のうち、過去に退職した会社へ戻りたいと思ったことがある人は32.9%、実際に出戻り転職をしたことがある正社員は12.3%という結果が出ています(参考:マイナビキャリアリサーチLab「【2024年最新調査】アルムナイ採用の現状とは」)。

「戻りたい」と思うのは、あなただけではありません。

「戻る=負け」ではない

出戻りに迷うときに気になりやすいのが、「一度辞めたのに戻るなんて、失敗を認めるみたい」という気持ちです。でも、一度外に出たからこそ、前の職場の良さや自分に合う環境に気づけることもあります。大切なのは、勢いで戻ることではなく、なぜ戻りたいのかを自分で言葉にしてから選ぶことです。

前の職場に戻りたくなる4つの理由

前の職場に戻りたくなる4つの理由

前の職場に戻りたくなる理由は、大きく「人」「仕事内容」「待遇」「今の職場とのギャップ」の4つに分けられます。どの理由で戻りたいのかによって、戻る前に確かめることが変わります。

理由の分け方と確かめたいこと

戻りたい理由心の中の声戻る前に確かめたいこと
人前の職場の人たちは話しやすかった当時の上司や同僚が今もいるか、雰囲気は変わっていないか
仕事内容前の仕事のほうがやりがいがあった同じ仕事に戻れるか、仕事内容が変わっていないか
待遇前のほうがお給料や休みが合っていた戻ったときの給与・役職・働き方の条件
今の職場とのギャップ転職先が思っていたのと違った今の職場で変えられることが本当にないか

「今の職場とのギャップ」が理由のときは、前の職場に戻ることだけが答えとは限りません。今の職場で変えられることや、別の会社を探す選択肢も一緒に考えてみましょう。転職したことそのものを後悔している場合は、転職に失敗した・後悔していると感じたときの次の一歩も参考にしてください。

「前の職場の良いところ」だけを見ていないか

今の職場がつらいときほど、前の職場の良いところだけが思い出されやすくなります。戻りたい気持ちが強いときは、前の職場を辞めた理由も一緒に書き出してみましょう。

「今がつらいから戻りたい」という気持ちだけで決めると、前に辞めた理由とまた向き合うことになるかもしれません。前の職場の良いところと、辞めた理由の両方を並べてから考えましょう。

出戻り転職のメリット・デメリットと向いている人

出戻り転職のメリット・デメリットと向いている人

出戻り転職のいちばんのメリットは、職場の様子がわかっている安心感で、いちばんのデメリットは、前に辞めた理由とまた向き合う可能性があることです。

出戻り転職のメリットとデメリット

マイナビ転職の記事では、出戻りのメリットとデメリットとして次のような点が挙げられています(参考:マイナビ転職)。よいところだけでなく、気をつけたいことも先に知っておくと、戻ったあとのギャップを小さくできます。

メリット
  • 仕事の進め方や社内のルールがわかっていて、早く慣れやすい
  • 知っている人がいて、新しい環境へのストレスが少ない
  • 外で身につけた経験を持ち帰って活かせる
  • 選考が進みやすい場合がある
デメリット
  • 在籍している全員に歓迎されるとは限らない
  • 元同僚や後輩が上司になっていることもある
  • 給与や役職が前と同じとは限らない
  • 辞めた理由が残っていると、また辞めたくなることもある

出戻りが向いている人・慎重に考えたい人

次のチェックで、今の自分が「向いている人」と「慎重に考えたい人」のどちらに近いかを確かめてみましょう。

向いている人
  • 辞めた理由がはっきりしていて、今は解消されている
  • 前の職場の仕事内容そのものが好きだった
  • 外で身につけた経験を前の職場で活かしたい
  • 元上司や同僚と、今も連絡が取れる関係がある
慎重に考えたい人
  • 辞めた理由が、今も残っていそう
  • 今の職場がつらくて、とにかく抜け出したい
  • 前の職場の良いところしか思い浮かばない
  • 辞めるときに、引き継ぎなどで気まずさが残った

チェックの結果ごとの次の一歩

チェックの結果次にすること
「向いている人」が3つ以上次の章(4ステップ)のSTEP2で、「辞めた理由は解消されている」という見立てが本当かを元同僚や人事に確かめてから、STEP4の準備へ進む
両方に同じくらい当てはまるSTEP1から順に進め、STEP3で3つの道を並べて比べる
「慎重に考えたい人」が3つ以上まずはSTEP1で戻りたい理由を書き出す。今の職場で変えられることや、別の会社を探す道も考える

「今の職場がつらい」「自分に合う環境がわからない」と感じたら、適職診断で自分の傾向を確かめてから考えるのも1つの方法です。強みや価値観がわかると、前の職場・今の職場・別の会社のどれが合っているかを比べやすくなります。

出戻り転職で後悔しないための決め方4ステップ

出戻り転職で後悔しないための決め方4ステップ

出戻り転職で後悔しないためには、「戻りたい気持ち」と「前に辞めた理由」の両方を確かめてから、戻る・今の職場で続ける・別の会社を探すの3つから選ぶことが大切です。次の4ステップで進めてみましょう。

STEP1:戻りたい理由を書き出す

まずは、前の職場に戻りたい理由を、思いつくだけ書き出します。書き出したら、前の章の4つ(人・仕事内容・待遇・今の職場とのギャップ)のどれに当たるかを分けてみましょう。4つのうち「今の職場とのギャップ」ばかりが並ぶなら、前の職場に戻りたいというより、今の職場から離れたい気持ちが強いのかもしれません。その場合は、STEP2を飛ばして、STEP3で「今の職場で変えられること」や「別の会社を探す道」から先に考えてみましょう。

STEP2:辞めた理由が今も残っているか確かめる

次に、前の職場を辞めた理由を書き出し、それが今も残っているかを確かめます。辞めた理由が残っていると、戻ってもまた同じことで悩む可能性があります。

辞めた理由確かめ方
人間関係元同僚に、当時の上司やメンバーが今もいるか、雰囲気が変わったかを聞く
仕事量・働き方残業や休みの取りやすさ、在宅勤務などの制度が変わったかを聞く
給与・評価戻った場合の給与や役職を、人事や採用担当に確かめる
やりたいことがなかった今の自分がやりたい仕事が、前の職場にあるかを調べる

STEP3:3つの道を並べて比べる

ここまでで戻りたい理由(と辞めた理由)が整理できたら、「前の会社に戻る」「今の職場で続ける」「別の会社を探す」の3つの道を並べて比べます。まずは今の職場で変えられることを試し、それでも難しいときに、戻るか別の会社を探すかを選ぶ順番がおすすめです。

順番道選ぶ目安
1今の職場で続ける(変える)つらさの原因が、相談や異動で変えられそうなとき
2前の会社に戻る辞めた理由が解消されていて、前の仕事や環境が自分に合っていたとき
3別の会社を探す前の会社に戻っても辞めた理由が残りそうで、今の職場でも変えられないとき

転職だけが答えではありません。LadyCarryの受講生でも、卒業時に転職以外の進路(現職継続・社内異動・独立や副業開始・進学など)を選んだ人は、241名中67名(27.8%)でした。今の職場で働き方を変えたいときは、異動したいときの伝え方と進め方も参考にしてください。

※LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(調査期間:2025年7月〜2026年10月/実人数241名)「卒業時の進路」として、現職継続(1年以内の転職活動予定なし)・社内異動・独立や副業開始・進学など、転職以外の進路を回答した受講生の割合

どの道を選ぶか迷うときは、転職の軸の決め方で、仕事選びで大切にしたいことを先に言葉にしておくと比べやすくなります。続けるか転職するかの判断に迷う方は、転職したいけど迷うときの決め方もあわせて読んでみてください。

STEP4:戻ると決めたら準備して伝える

前の会社に戻ると決めたら、次の順番で進めます。戻りたい理由だけでなく、「外で何を身につけ、戻ってどう活かすか」を伝えられるようにしておきましょう。

手順
出戻りの制度があるか調べる

会社のホームページや採用ページで、アルムナイ採用やジョブリターン制度などがあるかを確かめます。

手順
元上司や人事に相談する

連絡が取れる元上司や人事担当者に、戻りたい気持ちと理由を伝えて相談します。相談しても、すぐに採用されるとは限りません。

まずは話を聞いてみたいときの連絡の例:「ご無沙汰しております。その節は大変お世話になりました。最近、これからの働き方について考えていて、もしよろしければ、近況報告もかねて少しお話しさせていただけないでしょうか。」

戻りたい気持ちが固まっているときの連絡の例:「ご無沙汰しております。以前◯◯部でお世話になった◯◯です。退職後、別の会社で働くなかで、あらためて御社で働きたい気持ちが強くなりました。もし可能であれば、再入社の機会があるかどうか、一度お話を伺えないでしょうか。」

手順
応募書類や面接で伝える

前に辞めた理由と今の考え、外で身につけた経験、戻ってどう活かしたいかを、自分の言葉で伝えます。

戻ると決めたときの気まずさとの向き合い方

戻ると決めたときの気まずさとの向き合い方

出戻りの気まずさは、戻る前に「どう見られるか」より「戻って何をしたいか」を自分の中ではっきりさせておくと、小さくできます。

周りの目が気になるとき

「一度辞めたのに」と思われないか、不安になるのは自然なことです。気まずさを感じたら、戻ってきた理由と、これから取り組みたいことを自分から短く伝えてみましょう。前の職場で一緒に働いていた人に、今の職場の様子を先に聞いておくのも安心につながります。

立場や待遇が変わっていたとき

戻った職場では、元同僚や後輩が上司になっていたり、給与や役職が前と違ったりすることもあります。「前と同じ」ではなく「新しく入る職場」と考えておくと、ギャップに戸惑いにくくなります。条件は応募の前に必ず確かめておきましょう。

辞めるときに引き継ぎが十分でなかったり、気まずい辞め方をしたりした場合は、戻ることを相談する前に、当時のことをどう伝えるかを考えておきましょう。

卒業生の例:一度離れて、前の職場の良さに気づいたYさん

卒業生の例:一度離れて、前の職場の良さに気づいたYさん

ここでは、LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生で、保育士のYさんの例を紹介します。

Yさんは、小さいころからの夢を叶えて保育士になりました。前の職場では、1年目に人間関係が悪くなったときに本社が動いてくれて異動できたそうです。その後、別の保育園に転職したことで、「保育園によってこんなに違いがあるんだ」と感じたといいます。保育の仕事を続けるなかで、いつしか子どもたちより職員の様子や大人の顔色ばかりが気になるようになり、「私は保育士ではなくてもいいのでは」と、事務職などほかの道も考えるようになっていました。

受講中の自己分析で、Yさんは自分が大切にしている価値観を言葉にしました。「コミュニケーションの良さ」「公私混同しないメンバーが集まっていること」「その中で自分が認めてもらえること」、まとめて「平等であること」を重視していると分かったそうです。そう考えたとき、以前勤めていた園はヒューマンスキルが高く、自分に合っている環境だったと再確認できたといいます。

コーチから「保育が天職なのではないか」という言葉をもらい、「やっぱり資格を活かして働きたい」という気持ちに戻ってきたYさんは、以前の園に戻ることを決めました。ただ戻るだけでなく、「正社員で人が足りている状態にするために、本社に対して意見を出す」という行動も起こせるようになったそうです。

自分の価値観を言葉にしてから、前の職場と今の職場、ほかの仕事を比べたのは、STEP1とSTEP3の進め方と重なります。また、「戻って何をしたいか」まで考えて動いたのは、STEP4の考え方に近い選び方です。

Yさんのお話は、インタビュー記事で詳しく紹介しています。保育士の仕事で迷っている方は、保育士を辞めたいときの見分け方と次の道の選び方も参考にしてください。

一人で戻るかどうか決めきれないときは

一人で戻るかどうか決めきれないときは

前の職場に戻るかどうかは、気持ちと条件が絡み合っているので、一人で整理しようとすると、同じところをぐるぐる考えてしまいがちです。「戻りたいのは前の職場が合っていたからなのか、今がつらいからなのか」を見分けるには、自分が仕事で大切にしたいことを言葉にしておくことが助けになります。

LadyCarryの無料オンラインセミナーでは、自己理解をこれからの仕事選びにつなげる考え方を紹介しています。ワークシートつきなので、セミナーのあとも自分のペースで考えを進められます。前の職場に戻るか、今の職場で続けるか、別の会社を探すかで迷っている方は、まずはセミナーをのぞいてみてください。

LadyCarryの無料オンラインセミナー
  • 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
  • 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
  • オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます

「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。

※LadyCarry 個別相談(パーソナルセッション/旧・無料カウンセリング)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合

よくある質問

出戻り転職は、辞めてから何年以内なら大丈夫ですか?

何年以内という決まりはありません。会社によって制度や考え方が違うので、まずは出戻りの制度があるか、元上司や人事に相談できるかを確かめましょう。年数より、辞めた理由が解消されているか、外でどんな経験をしたかが大切です。

円満に辞められなかった場合でも、戻れますか?

会社や当時の状況によるので、一概には言えません。在籍中の評価や辞めるときの引き継ぎも影響することがあります。相談する前に、当時のことをどう伝えるかを考えておきましょう。

出戻りすると、給料や役職は前と同じですか?

前と同じとは限りません。戻ったときの給与や役職、働き方の条件は、応募する前に人事や採用担当に確かめておきましょう。

出戻りを断られたら、どうすればいいですか?

断られても、自分を否定されたわけではありません。STEP3に戻って、今の職場で変えられることや、別の会社を探す道を考えてみましょう。転職の後悔との向き合い方は、転職を後悔したときの記事で紹介しています。

まとめ

まとめ

出戻り転職は「あり」ですが、戻りたい理由と前に辞めた理由の両方を確かめてから選ぶことで、後悔しにくくなります。

この記事のまとめ
  • 出戻り転職は珍しくなく、元社員を受け入れる会社もある。戻ることは負けではなく、選び直しの1つ
  • 戻りたい理由は「人・仕事内容・待遇・今の職場とのギャップ」の4つに分けて考える
  • メリットは職場がわかっている安心感、デメリットは辞めた理由とまた向き合う可能性
  • 4ステップ(理由を書き出す・辞めた理由を確かめる・3つの道を比べる・戻ると決めたら準備する)で決める

前の職場に戻るか迷っているなら、まずはSTEP1の「戻りたい理由を書き出す」から始めてみましょう。

転職や働き方の選択肢をもっと広く知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

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