「自己分析をしたくて本を探しているけど、どれを選べばいいかわからない」「前に本を読んだのに、結局何も変わらなかった」。そんなふうに感じていませんか。
自己分析の本は、「自分の何を知りたいか」という目的で1冊を選び、本のワークや書き出しの答えを仕事の場面に当てはめると、読んで終わりにならずに使えます。
この記事では、今の仕事や将来にモヤモヤしている20〜30代の働く女性に向けて、自己分析の本を「自分を知る」「強みを知る」「やりたいことを見つける」の3つの目的に分けて、おすすめの5冊と、それぞれの本を読んだあとにやってみたいことを紹介します。LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生で、本で自己分析をしてみたものの、自分の無意識の考えに引っ張られて深掘りできなかった人の例もあわせて紹介します。
- 自己分析の本は「自分を知る・強みを知る・やりたいことを見つける」の目的で1冊を選ぶ
- 読むだけで終わらせず、答えを書き出して仕事の場面に当てはめる
- 一人だと思い込みに引っ張られやすいので、書いた答えを人に話して確かめる

「自分の強みや向いている働き方を、先にざっくり知っておきたい」という方は、LadyCarryの適職診断を試してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
自己分析・自己理解の本は「何を知りたいか」で選ぶ

自己分析の本は、まず「自分の何を知りたいか」を1つ決めてから選ぶのがおすすめです。自己分析の本と一口にいっても、思い込みに気づくための本、強みを言葉にするための本、やりたいことを見つけるための本では、書かれていることもワークも違うからです。
目的は3つ:自分を知る・強みを知る・やりたいことを見つける
自己分析の本を選ぶときは、今の自分のモヤモヤに近い目的を1つ選び、その中から自分に合う進め方の1冊を選んでみましょう。この記事では、出版社や公式の紹介、出版社のWebメディアの記事で中身を確かめられた5冊を選んでいます。
| 目的 | おすすめの本 | こんな人に |
|---|---|---|
| 自分を知る | 『insight(インサイト)』 | まず、思い込みに気づく考え方を知りたい人 |
| 自分を知る | 『メモの魔力』 | 質問に答えながら書き出したい人 |
| 強みを知る | 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版』 | ウェブテストで自分の資質を知りたい人 |
| 強みを知る | 『苦しかったときの話をしようか』 | 好きな行動を書き出して強みを探したい人 |
| やりたいことを見つける | 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 | 手順に沿ってやりたいことを考えたい人 |
目的を1つに決めておくと、本を読みながら「自分に必要なところ」を拾いやすくなります。全部の目的を一度に満たそうとして何冊も読むと、情報が増えるばかりで、自分の答えが残りにくくなります。
自己分析のやり方そのものを先に知りたい方は、自己分析のやり方を手順でまとめた記事もあわせて読んでみてください。
就活向けの本と、社会人向けの本の違い
社会人の自己分析では、学生時代の経験だけでなく、働いてきた中での「うれしかった」「しんどかった」を材料にできる本を選びましょう。「自己分析 本」で探すと、就職活動向けの本もたくさん出てきます。就活向けの本が悪いわけではありませんが、目的が少し違います。
面接で話す自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をまとめるのが主な目的です。
学生時代の経験を中心にふり返ります。
これからの働き方や仕事選びを考えるのが主な目的です。
今の仕事での経験や、仕事以外の暮らしも材料にできます。
この記事の5冊は、これまでの仕事の経験を材料にして読み進められます。就活向けの本を使うときは、「学生時代」を「これまでの仕事」に置きかえて答えてみると、社会人の自己分析にも使えます。
自分を知る本2冊:思い込みに気づきたい人へ

「自分のことがよくわからない」と感じる人は、自分の見え方と周りからの見え方の違いや、思い込みに気づける本から始めましょう。ここでは、考え方を知る本と、質問に答えて書き出す本を1冊ずつ紹介します。
『insight(インサイト)』ターシャ・ユーリック
『insight(インサイト)』は、組織心理学者のターシャ・ユーリックが書き、樋口武志が訳した本です(英治出版、2019年)。出版社の紹介では、多くの人は思い込みにとらわれて自分の可能性を狭めているとし、自己認識(自分を正しく知ること)を深める方法を示した本とされています。
「自分のことは自分がいちばんわかっている」と思っている人ほど、一度読んでみたい本です。すぐにワークを始める前に、自己分析の土台になる考え方を知りたい人に向いています。
『メモの魔力』前田裕二
『メモの魔力』は、前田裕二の本です(幻冬舎、2018年)。メモで考えを深める方法が中心の本ですが、巻末付録に自己分析のための1000問の質問が収録されています。
1000問は全部に答えようとせず、仕事や働き方に関わる質問を10問ほど選んで答えるところから始めましょう。最初から全部やろうとすると、途中で止まってしまいやすいからです。
書いて自分と向き合う方法をもっと知りたい方は、ジャーナリングで自分と向き合う方法も参考にしてみてください。
強みを知る本2冊:得意なことを言葉にしたい人へ

「得意なことがわからない」と感じる人は、診断や書き出しのワークで、強みを言葉にする手がかりをくれる本を選びましょう。ここでは、ウェブテストつきの本と、好きな行動から強みを見つける本を紹介します。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版』トム・ラス
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版』は、トム・ラスの本で、古屋博子が訳しています(日本経済新聞出版社、2017年)。本にはウェブテストを受けるためのアクセスコードが付いていて、34の資質それぞれについて、資質を活かす行動のアイデアが紹介されています。
このテストは、もとは「ストレングスファインダー」と呼ばれていましたが、Gallup社の公式ページによると、現在はCliftonStrengths(クリフトンストレングス)という名前になっています。CliftonStrengthsはGallup社の登録商標です。Gallup社の公式ページでは、受け方として、書籍のアクセスコードを引き換える方法と、オンラインでアクセスコードを購入する方法が案内されています。
結果の上位の資質は「当てはまっているか」を確かめるだけで終わらせず、仕事の場面で使えた例を探すところまでやってみましょう。資質の名前を知るだけでは、仕事選びに使いにくいからです。
中古の本では、アクセスコードがすでに使われている場合があります。受け方や料金の最新情報は、Gallup社の公式ページで確かめてから購入しましょう。
資質の活かし方を詳しく知りたい方は、ストレングスファインダー(CliftonStrengths)の記事も読んでみてください。
『苦しかったときの話をしようか』森岡毅
『苦しかったときの話をしようか』は、マーケターの森岡毅が、働くことについて書いた本です(ダイヤモンド社、2019年)。ダイヤモンド・オンラインの記事では、本で紹介されている強みの見つけ方として、強みは好きな「〜すること」という動詞の中にあるという考え方が紹介されています。
記事によると、好きな行動を動詞で50〜100個書き出し、T(思考)・C(コミュニケーション)・L(リーダーシップ)・それ以外の4つに分けて、どこに多く集まるかを見る方法です。名詞(好きなもの)ではなく、動詞(好きな行動)で書き出すと、仕事につながる強みが見えやすくなります。
いくつかのグループに分かれて、強みが1つにしぼれないと感じた方は、器用貧乏な女性の仕事選びの記事も参考になります。
やりたいことを見つける本1冊:何をしたいかわからない人へ

「やりたいことがない」「何をしたいかわからない」と感じる人は、手順に沿って考えを進められる本を選びましょう。ぼんやり考えるだけでは答えが出にくいテーマなので、順番に考えを進められる本が向いています。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、八木仁平の本です(KADOKAWA、2020年)。出版社の紹介では、やりたいことは偶然出会うものではなく、体系立てて見つけるものだという考え方で、やりたいことの見つけ方を3つのステップで解説した自己理解の入門書とされています。
本の3つのステップに沿って考えたことには、「仕事のどんな場面で、それを感じたか」を1つずつ添えて書き出しておきましょう。答えが「人の役に立ちたい」のような言葉だけだと、どんな仕事を選べばいいかにつなげにくいからです。
やりたいことが見つからない理由や、やりたいことの見つけ方を先に知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

本で自己分析を進めながら、向いている仕事の方向性も手がかりとして知っておきたい方は、LadyCarryの適職診断もあわせて試してみてください。
自己分析の本を「読んで終わり」にしない4ステップ

自己分析の本は、目的を決めて1冊を選び、答えを書き出し、仕事の場面に当てはめ、人に話して確かめる4ステップで使うと、読んで終わりにならずに済みます。読んだ内容が自分の言葉になっていないと、「わかった気になる」だけで、何も変わらないまま終わりやすくなります。
「自分を知る」「強みを知る」「やりたいことを見つける」の中から、今いちばん知りたいことを1つ決めます。
本のワークや、この記事の「読んだあとにやってみたいこと」の答えを、ノートやスマホのメモに書きます。何冊も並行して読まず、目的に関わるワークを書き終えてから次の本へ進みましょう。
「この強みは、今の仕事のどこで使えている?」「このやりたいことは、どんな仕事なら叶う?」と、答えを仕事の場面につなげます。
書いた答えを、信頼できる人に話してみます。自分では気づかなかった見え方や、思い込みに気づけることがあります。
いいなと思ったところに線を引くだけ
何冊も並行して読む
答えを頭の中だけで考える
ワークの答えを書いて残す
選んだ1冊で、目的に関わるワークを書き終えてから次へ進む
書いた答えを仕事の場面に当てはめ、人に話す
特に意識したいのは、STEP3の「仕事の場面に当てはめる」ところです。自己分析を仕事選びに活かすには、本で見つけた言葉を「どんな仕事なら合いそうか」まで落とし込む必要があります。自分に合った仕事の考え方は、何がしたいかわからない人が自分に合った仕事を見つける方法で詳しく紹介しています。
人生をふり返るワークを本と組み合わせたい方は、ライフラインチャートの書き方も参考にしてみてください。
本だけで深まらないとき:卒業生Tさんの例

本で自己分析をしても深まらないと感じる理由のひとつは、自分の頭の中だけで考えると、いつもの思い込みに引っ張られやすいことです。ここでは、本で自己分析を始めた卒業生の例と、一人で深掘りしにくいときの方法、書き出した答えを仕事選びにつなげる方法を紹介します。
本を買って自己分析をしたものの、深掘りできなかったTさん
LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生Tさんは、看護師として働く中で、目標が見えないまま仕事を続けることに不安を感じていました。「自分が動かないと一生このままだ」と思い、最初は本を買って自分で自己分析をしてみたそうです。
でも、自分の無意識の考えに引っ張られて、なかなか深掘りできなかったといいます。Tさんは、本を読んで自分の頭だけで考えるよりも、他者の目を入れたほうがよさそうだと感じ、LadyCarryの受講を決めました。他者の目を入れるという点では、この記事のSTEP4「人に話して、見え方を確かめる」の考え方に近い選択でした。
受講中は、過去をふり返る「人生分析」やビジョンを描くワークで自分の価値観や才能を整理し、前からなんとなく興味があった「セラピスト」のような仕事の方向性が見えてきたそうです。今は転職先を決める前に、自分の才能を活かせる環境をリサーチしているところだと話しています。
Tさんのお話は、インタビュー記事で詳しく紹介しています。

一人で深掘りしにくいときは
本で自己分析をして「一人では深まらない」と感じたら、他者の目を入れるタイミングかもしれません。まずはSTEP4のように、書いた答えを信頼できる人に話してみましょう。「自分はこういう人だ」と思っていたことと、人から見た自分とのズレに気づけることがあります。
書き出した答えを仕事選びにつなげたいときは
自分のことが少しわかってきても、それを「これからの働き方の選択」にどうつなげればいいかで止まる人もいます。LadyCarryの無料オンラインセミナーでは、自己理解をこれからの仕事選びにつなげる考え方を紹介しています。本で書き出したことを次の一歩につなげたい方は、まずはセミナーをのぞいてみてください。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(無料カウンセリング・パーソナルセッション)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
よくある質問
- 自己分析の本は、何冊くらい読めばいいですか?
-
まずは目的に合う1冊を選び、目的に関わるワークを書き終えるのがおすすめです(『メモの魔力』の1000問のように量が多い本は、目的に合う質問だけで十分です)。何冊も並行して読むより、答えを仕事の場面に当てはめてから、足りないと感じた目的の本を次に選ぶほうが、自分の答えが残りやすくなります。
- ストレングスファインダー(CliftonStrengths)は無料で受けられますか?
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Gallup社の公式ページでは、無料で受けられるという案内はなく、書籍に付いているアクセスコードを引き換えるか、オンラインでアクセスコードを購入する方法が紹介されています。最新の受け方や料金は、Gallup社の公式ページで確かめてください。
- 社会人が自己分析の本を選ぶポイントは?
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今いちばん知りたいこと(自分を知る・強みを知る・やりたいことを見つける)を1つ決めて、その目的に合う1冊を選ぶことです。学生時代の経験だけでなく、これまでの仕事の経験を材料にして読み進められる本を選ぶと、仕事選びにつなげやすくなります。
- 本を読んでも、やりたいことが見つからないときはどうすればいいですか?
-
書いた答えを信頼できる人に話して、見え方を確かめてみましょう。自分の頭だけで考えると、いつもの思い込みに引っ張られやすいからです。書き出した答えを仕事選びにどうつなげればいいかわからないときは、LadyCarryの無料オンラインセミナーで、自己理解を仕事選びにつなげる考え方を知るのもひとつの方法です。
まとめ

自己分析の本は、「自分の何を知りたいか」で1冊を選び、読んで終わりにせず、答えを書き出して仕事の場面に当てはめることで役に立ちます。
「本を読んだのに何も変わらなかった」と感じていた人も、目的に合う1冊を選び、使い方を変えることで、読んだあとに残るものが変わってきます。まずは今のモヤモヤに近い1冊を選んで、ワークを1つ書き込むところから始めてみましょう。
自己理解の全体像や、自分を知るためのほかの方法を知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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