「ブランクがあって、また働けるのか自信がない」「専業主婦の期間が長くなって、仕事復帰するのが不安」。結婚や出産、子育て、引っ越しなどで仕事を離れていた期間があると、働き出すことに怖さを感じることがありますよね。
働くのが怖いと感じたら、怖さの中身を分けて、小さく慣らしながら進めると、仕事復帰への一歩目が見つけやすくなります。「仕事についていけるか」が怖い人と、「面接でブランクを聞かれるのが怖い」人とでは、先に時間をかけたいことが違うからです。
この記事では、ブランク明けで久しぶりに働く女性に向けて、働くのが怖いと感じる4つの理由(怖さの種類)と、自分の怖さを見分けるセルフチェック、仕事に復帰する4ステップと面接でのブランクの答え方を紹介します。LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生で、2年のブランクから働く軸を見つけた例もあわせて紹介します。
- 働くのが怖い気持ちは、「できるか」「続くか」「人間関係」「ブランクの説明」の4つの怖さに分ける
- 短期や短時間の仕事で小さく慣らし、働き方の軸を決めてから応募する
- ブランクの説明は、事実・その間にしていたこと・これから働きたい理由の3つで準備する

「久しぶりに働きたいけれど、自分に何が向いているのかわからない」という方は、LadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
働くのが怖いと感じる4つの理由(怖さの種類)

ブランク明けに働くのが怖いと感じるのは、自然なことです。まずは、自分の怖さが4つのどれに近いかを確かめましょう。
1. できるか:仕事についていけるかが怖い
しばらく働いていないと、「パソコンや仕事の流れを忘れていないか」「周りのスピードについていけるか」が気になります。仕事の手順を覚え直せるか不安で、自分を小さく見積もってしまうこともあります。
2. 続くか:また辞めてしまわないかが怖い
前の仕事を続けられなかった経験があると、「次も続かなかったらどうしよう」と感じやすくなります。次こそ長く働きたいと思うほど、一歩目が重くなります。
3. 人間関係:新しい職場の人と関われるかが怖い
新しい職場では、人間関係を一から作ることになります。「うまく話せるか」「教えてもらえるか」が不安で、働くこと自体を後回しにしてしまうこともあります。
4. ブランクの説明:面接で何を聞かれるかが怖い
応募や面接では、働いていなかった期間について聞かれることがあります。「ブランクを責められるのでは」と思うと、応募ボタンを押す前で止まってしまいます。
眠れない、気分の落ち込みが続くなど、心や体の不調が理由で働くのが怖いときは、無理に動き出さず、まず医療機関に相談してください。
自分の怖さを見分けるセルフチェック

4つの怖さのうち、どれがいちばん大きいかがわかると、仕事復帰の4ステップのどこに時間をかければいいかがわかります。当てはまるものにチェックを入れてみましょう。チェックが同じ数のときは、いちばん気になる場面が多いほうを選びます。
- 仕事のやり方を忘れていそうで不安
- 決まった時間に家を出る生活に戻れるか心配
- 周りのスピードについていけるか心配
- 前の仕事を辞めた理由を、次にくり返したくない
- 長く続けられる職場の選び方がわからない
- 次こそ辞めたくないと思うほど、応募できない
- 職場で人と話すのが久しぶりで緊張する
- 新しい職場で教えてもらえるか心配
- 年下の先輩とうまくやれるか不安
- 面接でブランクをどう話せばいいかわからない
- 履歴書に書けることがないと感じる
- ブランクを責められるのではと怖い
| いちばん大きい怖さ | 時間をかけるステップ |
|---|---|
| 1. できるか | STEP2で、短期や短時間の仕事から小さく慣らす |
| 2. 続くか | STEP3で、働き方の軸を決める |
| 3. 人間関係 | STEP2で、教えてもらいながら覚えられる職場から始める |
| 4. ブランクの説明 | STEP4で、ブランクの説明と書類を準備する |
基本はSTEP1〜4の順に進めます。いちばん大きい怖さのステップに時間をかけると、怖さを減らしやすくなります。
専業主婦・ブランク明けから仕事に復帰する4ステップ

仕事への復帰は、怖さを書き出し、小さく慣らし、働き方の軸を決めてから、ブランクの説明を準備して応募する順番で進めます。怖さの種類によって、時間をかけるステップが変わります。
STEP1:チェックで多かった怖さを書き出す
まずは、セルフチェックで多かった怖さと、具体的に怖いと感じている場面を書き出します。いちばん大きい怖さを1つ決めると、どのステップに時間をかければいいかが見えてきます。
例:面接で「この1年間は何をしていましたか」と聞かれたら、うまく答えられない
例:4. ブランクの説明
例:4. ブランクの説明(STEP4に時間をかける)
STEP2:短期や短時間の仕事で、小さく慣らす
「1. できるか」「3. 人間関係」が大きい人は、いきなり大きく変えず、小さく慣らすところから始めましょう。短期や短時間の仕事で「働けた」という経験があると、「自分にもできる」と感じやすくなります。人間関係が怖い人は、研修がある職場や、教えてもらいながら覚えられる職場を選ぶと、最初の人づきあいの負担を減らせます。
- 短期のアルバイトや、週に数日の短い時間の仕事をしてみる
- 決まった時間に起きて出かける生活リズムを先に作る
- 家の近くで、通いやすい仕事から探す
- 研修がある職場や、教えてもらいながら覚えられる職場を選ぶ
新しい職場で教えてもらいにくいときの工夫は、「仕事を教えてもらえないときの教わり方」でも紹介しています。
STEP3:これまでを振り返って、働き方の軸を決める
「2. 続くか」が大きい人や、合う仕事や働き方がわからない人は、働き方の軸を決めることに時間をかけましょう。これまでの仕事や学生時代を振り返り、充実していた時期に共通していたことを探すと、自分に合う働き方の軸が見つかりやすくなります。
- いちばん充実していた時期はいつか
- そのとき、どんなふうに働いていたか
- 反対に、つらかった時期に共通していたことは何か
- 自分から動ける仕事がしたい
- オンとオフを切り分けて働きたい
- 人に教えてもらいながら、少しずつ覚えたい
過去を振り返る方法は「ライフラインチャートの書き方」で、軸を言葉にする方法は「転職の軸の決め方」で詳しく紹介しています。
働き方の軸や、自分に合う仕事の方向性がまだぼんやりしているときは、無料の適職診断を手がかりにしてみてください。いくつかの質問に答えるだけで、強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
STEP4:ブランクの説明を準備して、応募する
最後に、ブランクについての説明を準備してから応募します。ブランクの説明は、「事実」「その間にしていたこと」「これから働きたい理由」の3つを短くまとめておくと、面接でも落ち着いて話せます。
例:家族の事情で退職し、1年ほど家庭のことを優先していました
例:パソコンの資格の勉強をしていました
例:生活が落ち着いたので、長く働ける職場で力をつけたいと考えています
履歴書や職務経歴書では、ブランクの期間を隠さず書き、その間にしていたことがあれば一言添えておくと、面接での説明とつながります(例:「20XX年4月〜20XX年3月 家庭の事情により離職。この間、パソコンの資格の勉強に取り組む」)。ブランクがあることよりも、「これからどう働きたいか」を自分の言葉で話せるかどうかが大切です。職務経歴書に書けることがないと感じる方は、「ポータブルスキルの棚卸しのコツ」も参考にしてください。
2年のブランクから働く軸を見つけた卒業生の例

ブランクがあっても、自分の軸がわかると、働くことへの気持ちが少しずつ変わっていくことがあります。ここでは、LadyCarryの卒業生のMさんの例を紹介します。
「また続かなかったら」と不安だったMさん
Mさんは、結婚にともなう引っ越しで仕事を辞め、そこから2年ほど働いていない状態でした。短期のアルバイトを始めて「働くことってこんなに楽しいんだ」と感じた一方で、2年のブランクがあって就職できるのか、また長く続かずに辞めてしまって「自分には普通のこともできないんだ」と失望したくない、という不安を抱えていたそうです。Mさんの怖さは、4つのうち「2. 続くか」に近い例です。
短期のアルバイトで工場での製造や事務の補助などを経験していたことは、STEP2の「小さく慣らす」に当たります。
「自発」という軸を見つけ、「話せることがある」と思えた
受講中の自己分析で、Mさんは、充実していた時期には「自分から動いたこと」と「自分がかっこいいと思えていること」が軸にあったと気づきました。価値観でいうと「自発」は絶対に外せないものだとわかったそうです。これはSTEP3の「働き方の軸を決める」に当たります。
職務経歴書を書いたことがなかったMさんは、書類の添削を受けて「話せることがある!」と思えるくらいには自信がついたと話しています。今は「興味あることに、怖がらずに挑戦する人生にしたい」と考えているそうです。
Mさんが2年のブランクから正社員への一歩を踏み出すまでの話は、こちらの記事で読めます。

一人で踏み出せないときは

働くのが怖いときほど、一人で考えていると、不安ばかりが大きくなりがちです。考え方の手順を知っておくと、自分の怖さや、自分に合う一歩目を整理しやすくなります。
LadyCarryの無料オンラインセミナーでは、自己理解をこれからの仕事選びにつなげる方法を紹介しています。ブランク明けに、自分に合う働き方を選びたい方は、まずはセミナーをのぞいてみてください。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(無料カウンセリング・パーソナルセッション)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
よくある質問
- 働くのが怖いのは甘えですか?
-
甘えではありません。ブランクがあると、仕事についていけるか、続けられるか、人間関係、ブランクの説明など、いくつもの不安が重なりやすくなります。怖さの中身を分けて、小さく慣らすところから始めましょう。
- ブランクがあると、選考で不利になりますか?
-
ブランクをどう見るかは応募先によって違います。面接で聞かれることもあるので、事実と、その間にしていたこと、これからどう働きたいかを伝えられるよう準備しておくと安心です。
- 面接で空白期間(ブランク)はどう説明すればいいですか?
-
「事実」「その間にしていたこと」「これから働きたい理由」の3つを短くまとめましょう。言いわけのように長く話すより、これからの働き方への思いを伝えるほうが大切です。
- 専業主婦から働くのが怖いときは、何から始めればいいですか?
-
まずはセルフチェックで、いちばん大きい怖さを確かめましょう。「1. できるか」「3. 人間関係」がいちばん大きいなら、短期や短時間の仕事で慣らしてから正社員を目指すのも一つの方法です。家族の状況や生活に合わせて選びましょう。
まとめ:働くのが怖いときは、怖さを分けて小さく始めよう

働くのが怖いときは、怖さの中身を分けてから、小さく慣らし、軸を決め、ブランクの説明を準備して、仕事への復帰に向けて動き出しましょう。
- 働くのが怖い気持ちは、「できるか」「続くか」「人間関係」「ブランクの説明」の4つの怖さに分ける
- 「1. できるか」「3. 人間関係」が大きいなら、短期や短時間の仕事で小さく慣らす
- 「2. 続くか」が大きいなら、働き方の軸を決める
- 「4. ブランクの説明」が大きいなら、事実・その間にしていたこと・これから働きたい理由の3つで準備する
ブランクがあっても、これまでの経験や気持ちは消えていません。まずは、働くことについて怖いと感じていることを書き出すところから始めてみましょう。すでに働いていて転職への不安がある方は、「転職の不安を抜け出す方法」も参考にしてください。
正社員のほかにも、副業や働き方の種類など、これからの働き方の選択肢を広く知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


コメント