「新しい職場の人とうまくやっていけるかな」「仕事を覚えられなかったらどうしよう」。転職や異動が決まってから、入社日が近づくにつれて不安や緊張が大きくなっていませんか?
新しい職場が不安なのは、多くの人が感じる自然なことです。不安の中身を分けて、入社前にできる準備と、最初の3か月の過ごし方を決めておくと、気持ちは少しずつ軽くなります。
この記事では、これから新しい職場で働く、または働き始めたばかりの20〜30代の働く女性に向けて、新しい職場の不安を4つに分ける方法と、入社前から最初の3か月までの乗り越え方4ステップ、しんどい・合わないかもと感じたときの見極め方を紹介します。LadyMapを運営する女性向けキャリアコーチング「LadyCarry」の卒業生で、新しい職場への不安に入社前から備えた2人の例もあわせて紹介します。
- 新しい職場が不安なのは自然なこと。不安は「人間関係」「仕事を覚えられるか」「前の職場との比較」「期待に応えられるか」の4つに分けられる
- 4ステップ(入社前に不安を分ける・初日〜1週間はあいさつとメモ・1か月目は自分用マニュアル・3か月目に振り返る)で少しずつ慣れていく
- 「合わないかも」と感じたら、慣れていないだけか本当に合わないかを分け、相談→調整→異動→転職の順に考える

「次の職場では、自分に合う働き方をしたい」と感じている方は、LadyCarryの適職診断で今の自分の傾向をのぞいてみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みや価値観、働き方の傾向から、向いている仕事の方向性を整理できます。
新しい職場が不安なのは普通?多くの人が不安を感じる理由

新しい職場で働くときに不安を感じるのは、あなただけではありません。株式会社ビズヒッツが働く男女500人に行った調査(2021年)では、「新しい職場で働くとき不安を感じますか?」という質問に、97.2%が「かなり感じる」「少し感じる」と答えています(サライ.jp「新しい職場で不安なこと」)。
新しい職場では「わからないこと」が一度に増える
新しい職場では、仕事の進め方、人の名前や性格、職場のルール、相談していい相手など、わからないことが一度に増えるので、不安になるのは自然なことです。前の職場では当たり前にできていたことも、最初はできなくて当然です。
不安は「ちゃんとやりたい」気持ちの表れ
不安を感じるのは、「新しい職場でちゃんとやっていきたい」と思っているからでもあります。不安をなくそうとするより、不安の中身を分けて、1つずつ準備できることに変えていきましょう。
新しい職場の不安は4つに分けられる

新しい職場の不安は、「人間関係」「仕事を覚えられるか」「前の職場との比較」「期待に応えられるか」の4つに分けられます。自分がどれに当てはまるかで、準備することが変わります。
不安1. 人間関係になじめるか
「話しかけられるかな」「もうできあがっているグループに入れるかな」という不安です。先ほどの調査でも、新しい職場で不安なことの1位は「職場の人間関係・雰囲気」でした。最初から仲良くなろうとしなくても、あいさつと「教えてもらったことへのお礼」を続けるだけで十分です。ただし、質問しても無視される、仕事に必要な情報が共有されないといった状態は、慣れの問題ではなく職場の環境の問題のこともあります。その場合は、後半の見極め方を確認してください。
不安2. 仕事を覚えられるか
「覚えることが多すぎてついていけなかったらどうしよう」という不安です。覚え方を自分で決めておくと、「覚えられないかも」という不安は小さくなります。教えてもらう環境が整っていない職場での覚え方は、仕事を教えてもらえないときの教わり方も参考にしてください。
不安3. 前の職場と比べてしまう
「前の職場のほうがやりやすかった」「前のやり方のほうがよかった」と比べてしまい、新しい職場のよいところが見えにくくなる不安です。違いに気づけるのは、前の職場での経験がある証拠でもあります。
不安4. 期待に応えられるか
「経験者として採用されたのに、できなかったらどうしよう」という不安です。最初から完璧にできる人はいないので、「最初の3か月は慣れる期間」と自分で決めておきましょう。1か月目は、STEP3の「今日できたことを数える」から始めると、少しずつ自信につながります。完璧にやらなきゃと思いやすい方は、完璧主義で仕事に疲れるときのゆるめ方もあわせて読んでみてください。
| 当てはまる不安 | まず読みたいところ |
|---|---|
| 不安1. 人間関係になじめるか | STEP2(初日〜1週間のあいさつとメモ) |
| 不安2. 仕事を覚えられるか | STEP2・STEP3(メモと自分用マニュアル) |
| 不安3. 前の職場と比べてしまう | STEP4(3か月目の振り返り) |
| 不安4. 期待に応えられるか | STEP3・STEP4(できたことを数える・3か月目に振り返る) |
新しい職場の不安を軽くする4ステップ

新しい職場の不安は、入社前・初日〜1週間・1か月目・3か月目の4つの時期ごとにやることを決めておくと、少しずつ軽くなります。
STEP1. 入社前:不安を書き出して4つに分ける
入社前に、頭の中の不安を紙に書き出して、さっきの4つに分けてみましょう。書き出すと、「準備できること」と「入社してみないとわからないこと」が分かれます。
通勤経路を一度たどっておく、生活リズムを出勤時間に合わせておく、あいさつの一言を考えておくなど。今のうちに進めておきましょう。
職場の雰囲気、人との相性、仕事の細かい進め方など。「入社してから確かめればいい」と決めて、いったん手放して大丈夫です。
STEP2. 初日〜1週間:あいさつ・メモ・質問のしかたを決めておく
最初の1週間は、仕事の成果より「あいさつ・メモ・質問」の3つができれば十分です。あらかじめやり方を決めておくと、当日の緊張が少しやわらぎます。
名前・前の仕事・「早く覚えられるようにがんばります」くらいの短い一言で十分です。緊張してうまく話せそうにないときは、「少し緊張していますが」と先に言葉にしてしまうのも方法です。
同じことを何度も聞かないように、手順や人の名前をメモしておきます。
「今5分ほどよろしいですか?」と声をかけてから、まとめて質問すると、相手も答えやすくなります。
- 会社から案内された持ち物・提出書類をそろえた
- メモ帳と筆記用具をかばんに入れた
- 何時の電車に乗れば余裕を持って着けるかを確かめた
- 自己紹介の一言を声に出して練習した
- 「初日は名前と顔が一致しなくて当たり前」と決めた
当日に緊張したときは、ゆっくり話すことと、深く息を吐くことを意識してみましょう。初日は「マイナスを出さなければ十分」くらいの気持ちで大丈夫です。
STEP3. 1か月目:自分用マニュアルを作り、できたことを数える
メモがたまってきたら、自分が見返しやすい形に整理して、「自分用マニュアル」にしましょう。よく使う手順は、見えやすい場所に貼っておくのもおすすめです。あわせて、1日の終わりに「今日できたこと」を1つ書き出すと、少しずつ慣れている自分に気づけます。
STEP4. 3か月目:振り返って「慣れ」と「合わない」を分ける
3か月たったら、最初に書き出した不安がどう変わったかを振り返りましょう。小さくなった不安は「慣れ」で解決したもの、変わらない不安は、今の職場で相談したり工夫したりが必要なものです。変わらない不安が多いときは、次の章の見極め方を参考にしてください。
新しい職場がしんどい・合わないかもと感じたときの見極め方

毎日の出勤がしんどい、「この職場、合わないかも」と感じたときは、すぐに結論を出さず、慣れていないだけなのか、本当に合わないのかを分けて考えましょう。
慣れていないだけのサインと、合わないサイン
入社してしばらくは、うまくいかないことがあって当たり前です。「時間がたつと変わりそうなこと」か「時間がたっても変わらなそうなこと」かで分けてみましょう。
- 仕事の流れや人の名前をまだ覚えていない
- 少しずつ「できること」が増えている
- 話しかけやすい人が1人はいる
- 相談や工夫をしても状況が変わらない
- 入社前に聞いていた条件と大きく違う
- 心や体の調子が崩れてきている
眠れない、食欲がない、朝になると涙が出るなど、心や体の不調が続くときは、「慣れの問題」と我慢せずに、医療機関や職場の産業医などに相談してください。ハラスメントを受けているときは、社内の相談窓口や公的な相談窓口に相談しましょう。
合わないと感じたら、相談→調整→異動→転職の順に考える
本当に合わないと感じたら、まずは上司や教育担当に相談し、担当や進め方の調整、異動の順に、今の職場でできることを試しましょう。それでも変わらなければ、転職を考えるのもひとつの選択です。
職場の雰囲気になじめず居場所がないと感じるときは職場に馴染めないときの原因の見分け方、転職したことを後悔しているときは転職に失敗したと感じたときの次の一歩で、それぞれの選び方を紹介しています。
次の職場や働き方を考え直すなら、自分に合う環境の条件を知っておくと、同じ不安をくり返しにくくなります。まずは適職診断で、あなたの強みや価値観から向いている仕事の方向性をのぞいてみませんか?
卒業生の例|新しい職場への不安に、入社前から備えた2人

新しい職場への不安は、なくすより「どう付き合うか」を決めておくことで、ぐっと扱いやすくなります。ここでは、LadyCarryの卒業生2人の例を紹介します。
Aさん:「また怒られたら」という怖さに、自分なりの対処法を用意した
工場の検品の仕事をしていたAさんは、物覚えの悪さから同じミスをくり返してしまい、「怒られるのが怖い」と強いプレッシャーを抱えていました。LadyCarryで自分の特性と向き合い、未経験からの転職も考えるようになったAさんは、「新しい職場でまた物覚えが悪くて怒られたらどうしよう」という怖さは、今もゼロにはなっていないと話しています。
それでも以前と違うのは、「仕事の手順は見えやすい場所に付箋で貼っておく」「一度教わった作業は頭の中で何度もシミュレーションして身につける」「感情を表に出す人とは無理に関わらず、適度な距離を置く」という、自分なりの対処法を持っていることだそうです。こうした対処法を新しい職場の前から決めておくことは、この記事のSTEP3「自分用マニュアル」を先に準備しておくことに当たります。

Sさん:「最初から上手くやらなきゃ」から「少しずつ増やしていこう」へ
医療関係の職場で10年近く働いてきたSさんは、LadyCarryで自分の価値観と向き合い、転職を決めました。これまでは「最初から上手くやらなきゃ」と完璧主義で自分を追い込んでいましたが、新しい職場に向けては「少しずつできることを増やしていこう」と、気持ちに余裕が持てているそうです。慣れてきたら、企画や運用にも挑戦したいと考えています。
Sさんの変化は、不安4「期待に応えられるか」に対して、入社前から「最初は慣れる期間」と考えられるようになった例に当たります。

次の職場選びで同じ不安をくり返さないために

新しい職場への不安が大きくなりやすいのは、「この職場が自分に合うか」がわからないまま入社するときです。次に職場を選ぶときは、自分の強みや大切にしたいことを知ってから選ぶと、入社後のギャップを小さくしやすくなります。
転職を決める前の不安や、転職活動中の不安については、転職が不安・怖いときの対処法で詳しく紹介しています。
LadyCarryの無料オンラインセミナーでは、自己理解をこれからの仕事選びにつなげる考え方を紹介しています。「次こそ自分に合う職場を選んで、安心して働きたい」と感じている方は、まずはセミナーをのぞいてみてください。
- 画面オフ・マイクオフで参加できる:自宅から周りを気にせず、リラックスして聞けます
- 自分軸を見つける自己分析のコツ:今のモヤモヤを分けて、自分の判断基準を組み立てる考え方を学べます
- オリジナルワークシートつき:セミナーのあとも、自分のペースで考えを進められます
「やりたいことがまだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。実際に、LadyCarryの1対1の個別相談に申し込んだ方の約43%は、まだ求人に応募もしていない“モヤモヤ段階”からのスタートでした。受講後の担当コーチへの満足度は99.6%です。
※LadyCarry 個別相談(パーソナルセッション/旧・無料カウンセリング)申込フォームより集計(2025年2月〜2026年9月/実人数4,108名)、LadyCarry受講生 卒業時アンケート調査(2025年7月〜2026年9月/実人数242名)。担当コーチの満足度は「5:大変満足」「4:満足」と回答した割合
よくある質問
- 新しい職場が不安で眠れません。おかしいでしょうか?
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おかしくありません。新しい職場で不安を感じる人は多くいます。不安を紙に書き出して4つに分け、準備できることから進めてみましょう。眠れない状態が続くときは、医療機関に相談してください。
- 新しい職場に慣れるまで、どれくらいかかりますか?
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慣れるまでの期間は、仕事内容や職場によって人それぞれです。この記事では、「最初の3か月は慣れる期間」と決めて、3か月目に振り返る進め方を紹介しています。
- 入社前にしておくといいことはありますか?
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不安を書き出して4つに分け、通勤経路の確認や生活リズムの調整など、準備できることを進めておきましょう。あいさつと自己紹介の一言を用意しておくと、初日の緊張もやわらぎます。
- 新しい職場がしんどくて、もう辞めたいです。
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まずは、慣れていないだけなのか、本当に合わないのかを分けて考えましょう。合わないと感じたら、相談→調整→異動の順に今の職場でできることを試し、それでも変わらなければ転職を考えましょう。心や体の不調が続くときは、医療機関に相談してください。
まとめ

新しい職場が不安なのは自然なことです。不安を4つに分けて、時期ごとにやることを決めておけば、少しずつ慣れていけます。
まずはSTEP1の「不安を書き出して4つに分ける」から始めてみましょう。
キャリアや仕事の悩みを整理する方法をもっと知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

キャリアコーチ・キャリアアドバイザー。LadyCarry認定コーチ。これまでに300人以上のキャリア相談に携わる。Gallup認定ストレングスコーチの資格を保有し、強みを活かしたコーチングにも従事。20〜30代女性が「自分らしさを仕事に変える」ための支援に特化。


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